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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
日常生活こそが学びの場になりうる,
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レビュー対象商品: 人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書) (新書)
本書は、人間が何かを学ぶ過程に於いて、いかなる状況が相互に連携しあっているのかを分析した本です。「現実的必要から学ぶ」では、学校に進学出来ない街角のキャンディ売りが、その体験からだけで、四則計算を正しく身につけていることを明らかにします。ここで驚くのは、学校で計算方法を習った生徒よりも、根元的な部分での理解が深く、応用が利くと言う点で、まさに必要は発明の母を実証しています。 またこれら学びには、人間が生活している地域に於ける文化がとても大きな役割を果たしていると言う点もとても興味深く読めました。 本書は全体的に、ひとつの結論に収斂する書き方をしていませんから、各章をつまみ食い的に読むだけでも、十分楽しめるはずです。 知的好奇心を満たすために支払う金額としては、安くてお買い得な本だと思います。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
学び手に最適な「環境」と「教え手」とは,
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レビュー対象商品: 人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書) (新書)
効率のいい学習が自分でできているかを確認したくて購入、通読読んでみると、人間の学ぶという行動を分析した上、学び手が外的環境に対してどのように接する、接されるのが学習を行う上で適しているかを記載されている本でした。興味をひかれたのは「メタ知識」「知的好奇心からの学習においては心的余裕が必要」「納得したい理由は安心したいため」などです。特に安心のために学ぶという姿勢は新しいことを学習において学習結果を自分の中でイメージするという姿勢につながると思います。また「メタ知識」についても、学習を上位から分析することの価値を改めて認識。 教え手として他者と接する人にはどのように、学び手と接するべきかのヒントが記載されていると思います。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「んだば学問したら何の役 立つんだろう?」(萱野),
レビュー対象商品: 人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書) (新書)
読者は、特に教育学や心理学に通暁している必用もなく、読み込むことのできるように章立ても良く、入念に書いてある書物である。ページを早くめくりたがることの多い読者には、慌てずに、日頃の研究・学習や仕事と比較しながら読んで行くことをお勧めしたい。心理学系の書物に多数見受ける、くどいほどの引用もなく、あるいは新書本だからと言って専門用語は避けましたなどという読者を虚仮にするような態度は一切ない。これまでの「伝統的学習観」は、学び手はもともと受動的で有能ではなく、良い教え手に依存することで知識は伝達するものとしていた、と批判的に捉える。その上で、「もうひとつの」学習観を提唱する。それは、人は効果的に学ぶことができるとし、能動的であり有能であるために、自ら環境に働きかけ適切な対処法を見いだし、さらには理解への問いを発する存在である、とする(p.16,18)。 興味を引かれたのは、実用的というか日常的に獲得する知識と「認識的な知識」と著者は呼んでいるが概念的知識を構成してゆける、そのような好奇心すなわち意味を求める知的好奇心は更に深い理解を求めて行くという指摘である。日常の有用な知識さえあればそれで充分ではないかとする意見に向けた例として出したのであろう、賭博の胴元の素早い賭け金・配当の計算力vs応用力の比較は面白い。私達は、学校で効率をあげることと丸暗記を学んでいる。ディスカッションなどに時間も割けないし、教えることのできる先生は、少なくとも義務教育の課程では、ほとんどいない。 理解のためには心的余裕が必用だ(p.62)。それと、「『有能である』ということは、彼が常に正しい答えが言えるという意味ではない・・・情報を新しく生み出すことができる、と言う意味」だ(p.181)。この2点は紹介しておきたい。 目次、章節。参考文献、あり。索引、なし。ひも、なし。
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