二週間の休暇にこの古ぼけたこの本とともにアジアに旅に行った。
裏表紙から「ミステリアスな濃厚ルポ」という感じの印章を受けたが、
実際は作者の文章力からとにかく読みやすい。
しかし、内容はというとやはり濃厚。
売春婦の収容施設「棄てられた女たちのユートピア」
クズ集めを取り仕切る小さな工場の話しの「屑の世界」が特にお気入り。
旅先で読んでいるとこの本に出てくる物語が、日本での話なのか、どこか遠い国の話なのかわからなくなることが多かった。
これは内容が30年前の話なのに、あまりにも普段の生活(世界)からはかけ離れたルポだという事と、
おそろしくリアルなルポだからということだと思う。
読んでるうちに当時の作者の年齢が自分と同じくらいと気づいた。
この作者を知らなかったことを後悔したと同時に、
これから沢山の著作を読めるということをうれしく思った。