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人の気持ちがわかる脳―利己性・利他性の脳科学 (ちくま新書)
 
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人の気持ちがわかる脳―利己性・利他性の脳科学 (ちくま新書) [新書]

村井 俊哉
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人は、他人の気持ちを知りたいと思っている。それはヒトが社会的な動物で、私たちの日常が人と人との相互関係から成り立っているからだ。では人の心がわかりたいという人間の究極的本性は、駆け引きをして相手を出し抜くことなのか、社会全体のために助け合うことなのか。精神科医である著者の臨床例を参照しながら、最新の脳科学や社会神経科学の知見をもとに、人が人とうまくつきあうことの生物学的意味を問う。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

村井 俊哉
1966年大阪府生まれ。京都大学大学院医学研究科修了。医学博士。専門は臨床精神医学一般、行動神経学、高次脳機能障害の臨床。マックスプランク認知神経科学研究所、京都大学医学部附属病院助手などを経て、京都大学大学院医学研究科准教授。京大病院ほかで精神科臨床を行う。また様々なこころの病が、脳の働きのどのような障害から起こるのか、画像研究などをもとに探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 199ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/07)
  • ISBN-10: 4480064990
  • ISBN-13: 978-4480064998
  • 発売日: 2009/07
  • 商品の寸法: 17.8 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 95,956位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By どぜう トップ1000レビュアー
形式:新書
サブタイトルにあるように本書は「自分さえよければ」の利己性と相手を思いやる利他性がテーマになっています。

それに関与する脳内の領域がどのあたりにあるのかを示唆する機能的MRIを用いた脳科学的(?)研究の知見や、利己主義・利他主義が数式としてどんな風に表されるかといった論文の内容が、門外漢にもわかりやすいように噛み砕いて紹介されており、それに著者の臨床的な知見も加味した考察を少々付け加えながらまとめてあるといった感じです。

本書は7章に分けて書かれていますが、ハイライトは第4章なのではないでしょうか?
全体の3分の1弱がこの章に当てられていますし、個人的に一番興味深く感じられたのもこの章でした。
そこには上記の脳画像や数式の研究の紹介に加え、精神科臨床でも話題に上ることが多いセロトニンと利己性・利他性との関連について調べた研究も取り上げられ、それに著者の臨床経験に基く所感も添えられています。

著者の臨床経験をもう少し掘り下げて、利己性・利他性と抗うつ薬のSSRIなどの関係についてもっと深い議論があればなお良いと思いました。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 わかりやすく書くことに関してはすごいものがある。オーケストラのたとえや「ハト派」「タカ派」などのネーミング,そして例を示しながら学術的な解説を進めるあたりは卓越したものを感じる。αやβの話は著者が言うようにトンデモの香りがしてしまうが,「わかる」ように書くには,これくらいかみ砕かないとだめなのかもしれない。ただ本当の入門の入門でしかないので,物足りなさはいなめない。

 脳科学の話なのでこれでいいのだろうけれど,利己性や利他性の議論には進化生物学の知見が欠かせない。脳のメカニズムも重要だけれど,それだけだと,どうしてそのようなメカニズムがあるのか,という問いに答えられない。それは別の本にあたる必要がある。

 ソーシャルブレイン,社会脳は現在非常にホットなテーマであり,本書でもその一端を理解できるが,ソーシャルブレインズ入門――<社会脳>って何だろう (講談社現代新書)なども併せて読むとよいだろう。

 本書の特色といえば精神科医なので,臨床的なエピソードがいくつか入っているところだろう。うつ病の薬であるSSRIが取り上げられたりしているが,著者のいうとおり「その人の価値観」に影響を与えるものであり,「その人らしさ」が損なわれやしないのか,と疑問も生じる。もちろんその価値観のために日常生活で困っているからこそ,受診されているのだが。SSRIを処方するであろう精神科医の方がそう言うのだな,というのが面白かった。
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