コーチングの誕生と発展の経緯、コーチングの基本スキル、今後の展望等がバランスよく整理されており、これからコーチとしての勉強を始めたいと思っている人や、コーチングを組織に導入しようと思っている人にとってはとても入りやすい入門書と思う。
第1章「コーチングとは何か」では、アメリカにおけるコーチングの誕生と発展の経緯がわかりやすく説明されている。更に、日本へのコーチングの上陸経緯、今の日本のコーチング事情と話が展開している。
第2章「ビジネス現場のコーチング 理想と現実」では、ビジネス現場へコーチングを導入する際の留意点が学べる。成功例と失敗例があるので理解が早い。コーチングは手段であって目的ではない、と容易にコーチングブームに乗ることに対して注意を促している。
第3章「聴く、語る、質問する 3つの基本」では、コーチングスキルの基本を説明している。難しい言葉、難しい文章表現はなく、すらすらと読め、誰もがすぐにここで示されているスキルを使って誰かとコミュニケーションしたくなってくる。
第4章「コーチングを実践するには」では、「自然習得力を向上させる」「自己成長を促す」ことに加えて「想像する」「提案する」「決定する」という3つのスキルを提示している。コーチング的会話の例があり、具体的にどのような会話をすればいいのか参考になる。
第5章 「コーチングが効果的な10の分野」では、今、コーチングの普及が期待されている、そして実際に普及しつつある10の分野が紹介されている。具体的な事例が豊富で、コーチングが社会の中でどのように役に立っているか、活用されているのかがよくわかる。これらの事例を見て多くの人はコーチングで社会がもっと良くなるだろうと勇気をもらい、夢や希望を抱くのではないだろうか。コーチとして、どのような分野を専門にしようか悩んでいる人にとっては良きガイドになるだろう。