原著は世界銀行が発行している、国際社会を地図と統計で表したシリーズの一冊である。
日本語版もいくつか出ているようであるが、本書は人、教育、健康、経済、環境にかかわる各種指標を扱っている。
テーマごとに見開きで示されている地図により、それぞれの指標がどのような地域、国家で高いか低いか、世界的にどのような傾向があるか一目でわかりやすくなっている。また、各テーマごとに参考リンク先が提供され、それぞれの分野ごとに短い説明もあり、理解を深める助けとなっている。
ただ、構成にはいくつか難がある。
地図の文字が小さく、国名が見にくい。
もう一回り大きいサイズにしたら字も読みやすく、図ももっと見やすくなったであろう。
また役所であるため表現がわかりにくい部分が散見される。指標の解説が「女児の男児に対する割合」(ジェンダー間の不平等、P40)、女性の雇用(P42)での数値の割り振りなど割合に関するものに多いが、日本ではなじみにくい、英語からの直訳と思われるものがある。
最近は大人の学習ブームもあり、見やすい各種統計や地図が多く出版されている。
そういったものと比べると視認性は負けているというのが正直な感想である。硬派なテーマをわかりやすく知ってもらおうという意気は認めるが、デザインももう少しわかりやすさへの工夫があってもよいように思う。