イエス・キリストは福音書の中で、イエスに従う者たちに私より父母、兄弟を愛する者は私(イエス)に相応しくないと語っている。また、ある個所では、家や家族や畑をすべて捨てて、私について来ると永遠の生命を受け継ぐと語っている。
統一教会でも再臨主文鮮明師に命を懸けて従おうとする信者が多くいる。統一教会を良く思わない家族はその信者をなんとか取り戻したい。そこで、相談を受けた統一教会に反対派の牧師は命懸けにならなければ取り戻せないと家族に教唆する。そして、親に会社を長期間休ませたり、ある時は辞めさせてまでその拉致監禁に従事する覚悟を迫る。
小出氏はある日実家に呼び出された。そこには二十人近くの親戚が待機していた。その親戚に取り囲まれ、やがて、そのうちの男性たちが飛びかかり、小出氏を家から担ぎ出し、外に止めてあったワゴン車に押し込んだのであった。その車で運ばれたのちに、あるマンションの一室に担ぎ込まれたのであった。
とても興味深い個所は、本書の第二章三の「2DAYSでら致・監禁の技術指導」である(P155〜161)。そこを読むと、牧師が、家族に拉致と監禁の仕方を教会で模擬体験までさせて、入念に、周到に練習させている。
キリスト教の歴史を見ると、イエスはユダヤ教社会において新興カルト宗教の教祖として死刑になったのだし、かつてキリスト教信者が親族から拉致監禁され棄教させられた歴史があった。
ところが、現代、そのキリスト教の一部の牧師が統一教会信者を拉致監禁して棄教させるために尽力している。また、その見返りとして多額の感謝報酬を得ているのである。(第二章十一、牧師と金、そして改宗活動)
マスコミの統一教会関連報道で有名になった有田芳生、紀藤正樹、山口広氏たちとの出会いについて書かれている個所もあり、とても興味深い。(P162〜169)
現代日本にも存在する拉致監禁・強制棄教の実態を知るうえでとても参考になる、命懸けの体験報告書である。