著者はドイツ、ビール、グルメなどを得意とする文筆家。舞妓や芸妓の世界についても、イギリスの出版社から観光案内のような英語の本の取材・執筆を依頼されたのがきっかけで、詳しくなっていったのだという。
本書は、事典風に舞妓・芸妓の知識を並べたもの。京都にある花街の紹介から始まり、特有の言葉、衣装や髪型、いろいろな遊びなどが紹介されていく。たとえば、「おねえさん」と「妹」の関係、「あぶらむし」という隠語の解説、節分に行われる「お化け」という習慣は何かなど、微に入り細をうがちといった感じで、なかなか面白かった。
蘊蓄系の読みものであり、ガイドブックではない。本書を読んで、実際に遊びに行くことも可能だとは思うが…。