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京都 冬のぬくもり (光文社新書)
 
 

京都 冬のぬくもり (光文社新書) [新書]

柏井 壽
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

***冬、京都が化粧を落とすとき 温かく迎えられる至福の季節***
冬は、京都の「すっぴん」の魅力を味わう絶好の季節。都人が大切にする正月の行事を覗き見し、大通り沿いにひっそり佇む名店を尋ねる。京の四季を味わうシリーズ充実の第三弾!

京都の冬は本当に寒い。盆地特有の寒さ溜まりを怖れてか、一年の中でもっとも観光客の姿が少なくなる。となれば、京都は京都を演じなくても済むわけで、ホッとひと息ついて、素顔に戻る。観光客の目を意識しなくなる、というよりも、意識している余裕がない、というのが本当のところ。それほど都人にとっての冬は、暮らしの行事が目白押しなのである。
師走の半ばを過ぎ、節分を過ぎ越すまでの間、すっぴん京都を眺めるなら、この間しかない。寒さに震えながら、冬ならではの味覚に心の底を温める。冬京都のぬくもり。(「はじめに」より)

***冬だけの、特別な京都を教えます***
幕の内弁当片手に師走の『南座』観劇/寺社の年末市で名骨董を探せ/「愛」と「美」の「大人の七福神巡り」/京都タワーで朝風呂/熱々の蒸し寿司には錦糸玉子/素材が生きる名物鍋の数々/缶ビールと魚肉ソーセージの立ち飲み酒店/大通りにこそ穴場あり----烏丸通・寺町通を行く/赤レンガの歴史的建築群/蛸の不思議/無料の街中ギャラリー?で味わう芸術/大津で国宝に出逢う感激/本家「祇園祭」と一味ちがう「大津祭」/冬にこそ『俵屋』/守口市泊まりのすすめ......etc.

内容(「BOOK」データベースより)

冬、京都が化粧を落とすとき温かく迎えられる至福の季節。冬だけの、特別な京都を教えます。

登録情報

  • 新書: 277ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/12/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334036007
  • ISBN-13: 978-4334036003
  • 発売日: 2010/12/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
「京都の秋」という定型の縛りから解放されたのでしょうか、思っていた以上の出来上がりです。と同時になんとも言えない悲しさも感じさせた全体のトーンの作品でもありました。

まず、「はじめに」にすばらしい出だしです。第二章の「京の冬歩き」は、烏丸や寺町通りという地理的な広がりの中に、著者が言う「時代都市」としての京都の刻印を探しながら、著者の父や祖父母との日常的ながらも歴史を感じさせる関わり(vanished landscape)も見事に位置づけられ、楽しませていただきました。「京の冬の味」では、「蒸し」、「餡かけ」そして「九条ねぎ」をキーワードに縦横無尽に、素顔の京都が語られます。

ただ著者も、営業ドリヴンで、食を「弄ぶ」今の京都の現状には、相当絶望しているようです。その怒りは、第三章の終わりと「終りに」で爆発しており、おそらくその怒りが、「昔」の京都の残像を求めての近江への傾倒となっているようです。著者が指摘する「鷹揚で大人な」近江は、私のように、近江の魅力から京都に接近した東人にとっては、納得のいく指摘です。第4章の最後には、次のシリーズのテーマを予告させるような告白が出てきています。次も期待してます。
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By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
清少納言の「冬はつとめて。雪の降りたるは言うべきにもあらず。」の通り、今でも寒さが厳しい京都の冬の魅力を柏井 壽さんが多方面から語っている本です。京都に関する本の出版量は物凄く多い訳ですが、内容の薄い本も散見する中、新書とは思えないほどの情報が込められており、柏井さんの見識と審美眼が詰まっていました。

第1章 冬京都 ひなみ つきなみでは、12月の吉例顔見世興行からスタートします。「まねき」の看板があがると師走が来たと感じるわけで、その顔見世に相応しい幕の内弁当の紹介や、祇園界隈のお店を併せて紹介しています。先日も南座を訪れ、観賞してきました。ここの座席間隔は狭いですが、内部の華やかさは何物にも変えられません。
終い弘法や終い天神のバザールのような雰囲気は骨董好きにはたまらないでしょう。掘り出し物があるかどうかは目聴き勝負ですが、筆者のように寒山拾得の中鉢をゲットすることにも遭遇します。

お正月につきものの「花びら餅」ですが、本書では「幸楽屋」を取り上げており、様々な和菓子屋さんが初窯の時期に提供する季節の風物詩的な和菓子です。
縄手四条下ルの京都恵比寿の初ゑびすもまた初参りの行事です。普段は訪れることの少ない神社ですが、吉兆笹を求める人の多さは筆者が述べられているとおりです。唐破風の風合いが珍しい船岡温泉をはじめ、京都各地の銭湯も京都観光の折、一度体験してください。水尾の柚子風呂は体験したいもののひとつです。

第2章 冬の京歩き ぬくもりを求めて(鳥丸通を歩く 五条から御池辺りまで、寺町通を歩く 三条辺りから丸太町まで)での烏丸通り近辺のお散歩は、多分普通のガイドブックでは取り上げない一角でしょう。このあたりは特段観光寺院はありません。歴史豊かな京都の街ですから、至る所に由緒深き社寺仏閣や歴史的建造物と遭遇するわけで、筆者の歩いた道を通るだけで、一味違う京都観光ができそうです。可憐な早咲きの六角堂の御幸桜と境内の羅漢さんのコラボは絵になります。
スマート珈琲店のホットケーキ、錫工房「清課堂」、「末廣寿司」のむし寿司、村上開新堂本舗や革堂と寺町通りの散策の魅力も詰まっていました。

第3章 京の冬の味(京の冬の美味、京の食店最新事情)こそ、筆者の本領発揮といったところでしょう。取り上げるお店の顔触れの良さとバラエティに富んだラインナップ、B級グルメまで実用度の高い情報ですので。かの有名な赤いガイドブックについての評価へは筆者の矜持が感じられました。

第4章 冬近江の愉しみも興味深く読みました。琵琶湖の見晴らしがよく、常設展示も充実している「大津市歴史博物館」やすぐ近くの三井寺の魅力や大津祭を紹介しています。京都と違い情報の少ない近江ですので、これからも本腰をいれて語って欲しいと思います。県庁所在地の中で、京都と大津は一番近い訳ですから、近江の素晴らしさの発掘は京都好きに必ず波及するでしょう。

第5章 冬泊まりの宿(『俵屋』で春を待つ、リーズナブルな滞在に)での俵屋の素晴らしさは読むだけで羨望の想いが募りました。日本を代表する名旅館の魅力をしっかりと捉えた文章です。本当に一度は泊りたいものですね。
京都で宿泊がとれないハイシーズン、京阪沿線の守口ロイヤルパインズホテルの紹介はいいですね。昔は守口プリンスホテルの名で営業しており、当方も10数年前ここを利用した経験がありますが、意外な穴場でしょうし、結構好立地です。

巻末には詳細な地図が16ページ、本書で主に紹介した寺社・店舗・宿リストが18ページ掲載してあり、住所、電話、拝観時間、値段、該当のページなど、京都観光のお供になるような配慮がなされていました。
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