そういった経営学的分析がある一方、他ではあまり知られていない「京都花街・豆知識」も充実しています。舞妓さんの修業内容と日常生活、花街のIT化、「旦那さん」になれる条件、舞妓さんと芸妓さんの見分け方、舞妓さんに会える場所などなど......本書を読めば、京都花街通になれることも請け合いです。
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5つ星のうち 3.0
古風気質や仕来りが業界安定の真髄,
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レビュー対象商品: 京都花街の経営学 (単行本)
敷居の高い京都花街には誰でも一度は行ってみたいと思う、しかし「一元お断り」という仕来りは解せない誰でもが行けない。多くの業界が顧客獲得のために苦労するを販路や売上増加に鎬を削って競争を繰る広げる。顧客を選別するなど自分の首を絞めると同じだ。著者はこの一見矛盾した仕来りを解明し、花街の伝統の中に今に通じる合理性を生む風土を紹介している。あるいはサービスとは何か、舞子という未成年を実に巧みに成長させ人間教育の原点を探っている。徒弟制度は今は無いしかし厳然と存在するのに違和感を感じない。人間を育てるということを置屋と花街が一体で芸という伝統を守りながら300年の業界に新しさを感じた。
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
花街をケーススタディした経営論の視点がおもしろい,
By 茲愉有人 (京都府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 京都花街の経営学 (単行本)
京都の花街を経営組織・教育システムの視点から構造分析し、他地域の同業界との対比分析を交えながら、経営事業体としての持続性と変化対応のノウハウを論述している。非合理に見える伝統的なしくみ・制度−住み込みと仕込みさん、年季、置屋とお茶屋、女紅場、一見さんお断り−が、実は変化対応への柔軟性としたたかな知恵を内包する合理的な統合システムとして機能し、合理性を持つていると著者は分析する。 舞妓さん・芸妓さんを高度技能専門職ととらえ、そのキャリア形成と能力評価の仕組みを明解に分析し、舞妓さんのキャリア・パスを詳述してくれている。お茶屋はお座敷をコーディネートし、「おもてなし」のサービスを商品にするプロデューサー。価格競争に堕せず、質の競争に腕をふるい情報ネットを駆使する。「一見さんお断り」は350年続く会員制ビジネスであり、与信管理の有効な仕組みである一方、女所帯の花街におけるセキュリティの知恵でもあるという。わかりやすくて、実におもしろい。 おかたい経営組織論・教育論をまず読むより、この花街という業界のケーススタディを読む方が経営組織論や能力評価論への親しみができ、理論への架橋になると思う。 一方で、京都祇園を一歩踏み込んで理解できる文化風俗案内書となっていて、楽しめる本だった。
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
参考文献を読んでまとめた様な「卒論」的すぎ。,
By 肝っ玉ママ (大阪市内) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 京都花街の経営学 (単行本)
学者さんの本はやっぱり・・・。安く買って一応読んだものの、「卒論」的。 本のP247参考文献の一覧をみれば、なるほどネ。 祇園お茶屋の女将が書いた「・・・を知っといやすか」 は手元に残すけど、この本は売ろう。
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