京都の夏は蒸し暑いので、昼間の観光は少し難行を伴います。そんな時、夜の京都を楽しめば、昼とは一味違う雰囲気が楽しめるわけで、本書のような切り口の京都本をほとんど見かけなかったこともあり、楽しめた1冊となりました。
春の夜桜、夏の祇園祭の宵山、五山の送り火、秋の鞍馬の火祭、紅葉のライトアップ、冬の大晦日や節分会など、夜を楽しめる機会は他の都市よりも相当多いでしょう。近年では3月の東山・花灯路、12月の嵐山・花灯路といった企画も好評ですから、年中なにかしら夜を楽しめるようになっています。
夜景も12ページにあるように京都タワーに昇ったり、将軍塚から眺めるといった楽しみもあります。祇園でのお座敷遊びは敷居が高いですが、周辺の夜のお散歩は風情を楽しめますのでおススメです。お金がかかりませんから。
30ページにあるように祇園畑中では、お座敷遊びができるプランがあるようで、検討されてもよいでしょう。
鴨川の納涼床も夏の風物詩です。48ページからは祇園祭の屏風祭を紹介しています。伝統文化の奥深さを知る行事ですから。
61ページの京都定期観光バスでの「夜の京都ゴールデンコース」も外国人を中心に人気が高いプランですからおススメします。
7月から9月上旬にかけての「上七軒ビアガーデン」はリーズナブルなものでしょう。芸舞妓さんによるもてなしがあって花街の雰囲気を楽しめるという好企画だと評価しています。
6月中旬から9月下旬にかけて宇治川で行われる「鵜飼」は、伝統的な漁法をかがり火の中で見るので風情があります。屋形船から見る光景は一見の価値があるでしょう。
その他比叡山のドライブウェイ、京の怪奇スポットの紹介など盛り沢山な内容が詰め込んであり、結構な情報量だと思いました。