四季折々の嵯峨野の風情をカメラに収めたいと言う時のお手本となるアングルを見せてくれる写真集です。
写真の下にアドバイスが付けられており、地図とどの方向から被写体を狙ったかが分かるようになっています。
とてもステキな写真ばかりですが、「嵯峨野」というタイトルから感じ取れるエリアよりずっと広いです。高雄の神護寺や錦雲峡も入っていますし、北山杉で有名な中川の宗蓮寺を紹介してあるわけで、どう考えても嵯峨野ではないですね。松尾大社や梅宮大社もエリア違いだと思うのですが。
一方、秋の紅葉で評判になっている宝筐院や宝巌院は掲載してありません。この2つの紅葉の素晴らしさは最高でしょう。本書が発行された2001年頃は、これらの寺院はまだ拝観ができなかったのかもしれませんので、それは仕方がありませんが、奥嵯峨の直指庵、愛宕念仏寺は収めて欲しかったです。これらの寺院の紅葉の頃の風情は実に絵になりますので。
2001年発行ですから、現在のようなデジカメ全盛とは違い、カラーリバーサルフィルムを使用して、ペンタックス645という中判カメラの代表のような機種を使用しています。
レンズの焦点距離の表示の80mm〜160mmは、35mm換算では50mm〜100mmに該当しますが、デジカメですと、また換算し直さないといけませんので、使用レンズの数値は利用できないでしょう。
そのあたりを十分理解された上で本書に関心を持たれる方はどうぞ。綺麗な写真集なのは間違いありません。