食事をした後や飲んだ後に、お茶したいと思った時でも都合よく開いている喫茶店ばかりを紹介しています。地元の人も観光客もそうですが、遅い時間に開いていて軽く食事ができたり、美味しい珈琲を飲める店を知っておくと重宝なのは確かです。有名な喫茶店も夜は比較的早く閉めますから尚更です。喫茶店文化という言葉もあまり聞かなくなりました。一杯の珈琲で深夜まで議論し、恋を語り合うという時間の使い方も少なくなっているようです。
見開き2ページで一つのお店を紹介しています。オールカラーでお勧めのメニューや、住所、電話、肝心の営業時間、定休日、席数、喫煙の可能性、マップなど必要な情報はもれなく掲載してあります。700円という値段設定が嬉しいところです。有名な喫茶店というより結構穴場的なお店が数多く取り上げられているのが特徴だと思いました。
京都の喫茶店を紹介する本やムックの出版はひっきりなしで、現在入手できるものだけでも数十点はあるでしょう。その激戦区とも言える京都の喫茶本の中でも、本書はユニークな切り口の本です。京都の夏は蒸し暑いので昼間の観光は少し難行を伴います。そんな時、夜の京都でくつろげる喫茶店を訪れると一味違う雰囲気が楽しめるわけで、本書のような切り口の京都本をほとんど見かけなかったこともあり、楽しめる1冊となりました。