京都の企業の財務分析をここ10年程やっているので、財務業績の根底にあるものを知るための参考としようとして一読した。堀場製作所の成功物語であった。筆者のあげる3つの日本人の素晴らしさ、京都企業の4つの感性、不況期の京式経営の優越性、見えない資産の重要性、人財の重視と育成、京都式バランス経営など、いずれも、堀場が成功する要因であった。しかし、その成功の中心は筆者の堀場厚氏にあると思う。60代前半である堀場氏が活躍できるのは、後10年もないであろうから、どのような後継者が出てくるかが、成功の継続の鍵となろう。カリスマ経営者を戴いた京都の企業の何社かは、それらの経営者の引退後、成長、収益力ともに落ちた例を見る。この轍を踏まないように、堀場氏が策を考えていることを希望している。