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ただ、一般の京都ガイド本と異なり、著者らしいのは、有名な京都の名物や名所の単なる紹介になっているのではなく、京都での日常生活の中で見つけた「誰にでも買え、誰にでも行ける物や場所」の紹介になっている所です。
また、各エッセイについて、写真がついているのですが、著者自身が撮影したものが中心になっており、著者のほんわかした文体と相まって、紹介されている物の雰囲気が伝わってくる好エッセイ集になっています。
京都には何回か行ったことがあるものの観光地を巡って終わってしまうような旅がほとんどでした。本書は京都で生活する著者の視点で語られ、また京都の地のものを愛情をもって見つめ、楽しまれている様子が伝わってきて読んでいても大変居心地のよい空間をかもし出してくれる素敵な本です。
著者が撮影したとされる京都の数々の写真も文章を目で追っていて想像を助けてくれました。 この本で出てきた土鍋の羽釜で炊いたご飯の話、お米がとてもおいしそうです。黒豆茶の話、興味を持ちました。いつかお味見したくなるような京都の「おいしいもの」。摘草料理のお話など京都に住んで著者が知り合った人々を介しての骨董品、料理、町家など京都の奥深さの一端を知り得たのが楽しく、京都を今までと異なった視点で訪ねてみたくなりました。
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