京極夏彦の対談集。
基本的には「妖怪」や「怪しいもの」を語り合うという設定であるが、対談の相手は養老孟司、中沢新一、宮部みゆき、大塚英志、保阪正康、小松和彦等総勢15人で、妖怪についてはもちろん、歴史や宗教、通俗的な話から学術的な話まで、本当に様々な話を読むことができる。
ボリュームもあって読み応えもタップリ。
妖怪や怪異の分野の話では、もちろん京極夏彦が会話をリードすることも多い。
が、それよりもすごいと思うのは、どちらかというと弱そうな分野(京極夏彦の弱い分野なんてあってないようなものなのかもしれないが笑)の話にまでついていき、またそれに対して独自の疑問を持ち、専門家との対談によって解決していくことだ。京極夏彦が、いかにして知識を吸収し、自分のものにしていくかを、少しは垣間見れるような気がする。
京極夏彦が好きな人はもちろん、別に京極夏彦が好きではなくても妖怪・怪異に興味がある人が読めば、本当に隅々まで楽しめる一冊となっている。