桂離宮・修学院離宮・京都御所・仙洞御所という素晴らしい佇まい持つ建物とお庭の魅力をしっかりと理解できるような編集がなされています。
学生時代以来、それぞれ数回ずつ訪れていますが、素晴らしい佇まいに加えて、手入れが行き届いていますので、いつ訪れても満足しています。
カラーの見開き2ページの次にモノクロ2ページがくるという体裁です。素晴らしい景観の所ばかりですので、写真も美しいのですが、印刷のせいか、少し暗く写っています。さほどのことはないでしょうが、一応感想まで。
解説はとても詳しいです。初心者には、かえって情報量が多すぎるきらいがありますが、そのあたりの取捨選択は読み手に任されていますので。
他と比べて仙洞御所が10ページと記載が少ないのですが、ここの小堀遠州作庭の庭は大変愛らしく好きな所ですので、もう少し分量のバランスに配慮があれば良かったと思います。
京都御所は一般公開の時期があり比較的拝観しやすいのですが、桂離宮、修学院離宮、仙洞御所は今でも宮内庁の京都事務所へ参観の手続きがいります。本書の156頁以下に詳しく掲載してありますが、最近はインターネットでの申し込みや空き状況が分かるようになりましたので、便利ですね。とはいっても気候の良い頃の希望日に拝観するのは以前より大変になりましたが。
日本の庭園と建築を語る上では絶対に外せないところですので、本書でその素晴らしさの一端に触れて、機会があれば訪れてください。
本書の概要です。
桂離宮(歴史;御殿の建築;障壁画;庭;茶屋の建築)
修学院離宮(歴史;建築;障壁画;庭)
京都御所(歴史;建築;障壁画;庭)
仙洞御所(歴史;建築;庭;大宮御所)