ヤマトは、初作品のTV放送当時、視聴率の低迷の為、予定していた放送回数も半分に削られ、ストーリーが大幅に変更された。
後にブレイクして再放送されて一大ヤマトブームを巻き起こし、映画「さらば〜」で一旦完結したものの、「さらば〜」の制作方針に関する対立から「ヤマト2」以降のシリーズが続くことになった。
「ヤマトIII」では、珍しく2つの星間国家と戦うが、今度もやはり女神的存在(マザー・シャルバート)とその星が登場する。
「ヤマトIII」の設定で不思議なのは、古代ら旧来のヤマト乗組員たちが、バーナード星第1惑星の新反射衛星砲を、さらに、ダゴン新鋭艦隊の戦闘空母や二連三段空母による瞬間物質移送器を駆使した戦法を目にしても、ガルマン帝国の正体に全く気が付かないという点。
ダゴン新鋭艦隊の構成は、旗艦である二重円盤型艦、戦闘空母3隻、二連三段空母1隻で、それはまるで初作品のドメル艦隊(七色星団でのもの)の構成(円盤型旗艦、三段空母3隻、戦闘空母1隻)とも酷似しているではないか。
「ヤマトIII」も視聴率が低迷し、初作品同様、予定放送回数の半減とストーリー大幅変更となった。
が、ガルマン・ガミラス帝国とボラー連邦の双方で多くのタイプの戦闘艦が登場し、メカを観るうえでは充実した作品だった。
地球側の戦艦(アリゾナ・ビスマルク・ノーウィック)は、ストーリー変更の余波のせいだろうか、活躍の場は全く描かれずに残念。
宮川泰氏による音楽は今回も素晴らしい。
私は特に、以下に挙げたトラック1,2,6,8が気に入っている。
[トラック1] 普段地球に限りない恩恵を与えている太陽が、ガルマン帝国の惑星破壊ミサイルの作用により太陽系を破滅へと導く元凶となってしまう。それら両方の太陽の姿を壮大なシンフォニーに仕立てている。
[トラック2] 第2の地球(移民地)を探す旅に出るヤマトに多くの新乗組員が搭乗するシーンを希望に満ちて描いている。この曲は、第7話でケンタウルス座アルファ星第4惑星でのクルーたちの派手な喧嘩のシーンにも使われている。
[トラック6] 適役のボラ―連邦は、登場人物の名称からしても明らかに旧ソビエト連邦をイメージしており、テーマ曲であるトラック6はスラブ音楽をモチーフにしている。戦闘シーンに起用されたアップテンポなヴァージョンはETERNAL EDITION File No.7に収められている。
[トラック8] デスラーは、銀河系中心部核恒星系においてガミラス再興を果たし、急速に勢力を拡大して銀河系をボラ―連邦と二分する一大国家(ガルマン・ガミラス帝国)を築いた。デスラーの知らないうちにガイデル提督指揮下の東部方面軍と戦い、ついには機動要塞に捉えられたヤマトは、デスラーの謝罪を兼ねて帝国本星へ招待された。この曲は、パレードの観衆の中を抜けて前方に煌めくデスラーズ・パレス(デスラーの宮殿)が見えてくるシーンに使われ、これまでのデスラー関連の曲を織り込みながら、スキャットを含めて華やかなメロディーになっている。