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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
トボけた魅力に5つ星,
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レビュー対象商品: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) (文庫)
気弱なカメラマンだが事件が起こればたちまちにして解決してしまう、謎の青年・亜愛一郎(ア・アイイチロウ)。虫だの珍しい雲だのばかり撮っている地味地味カメラマンだが、カメラマンのくせにファッションは常にパリッとした一流品で恐ろしく美形。そして格闘になれば何故かバカ強く、一体どこの誰なのかもわからない。魅力的なキャラクターだが残念なことに「狼狽」「転倒」そしてこの「逃亡」の三部作で終了。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
《亜愛一郎》シリーズの第三作,
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レビュー対象商品: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) (文庫)
名探偵名鑑が編まれた時に(五十音順で)最初にくるようにと命名された本作の探偵役・亜愛一郎。 雲や虫、化石などを専門に撮影するカメラマンである亜愛一郎は、その眉目秀麗な 外見にそぐわないドジな振舞いを連発するとぼけた人物として造形されていますが、 誰よりも早く事件の存在に気づき、真相を見抜く観察力と推理力も備えた好漢です。 ミステリとしては、奇妙な謎や風変わりな状況が示された後、それについて天啓が 閃いた――「白目をむく」というアクションをする――亜が、謎解きを披露する ―― というのが基本パターンで、まず意外な真相が明かされてから、亜がそこに到るまで の思考のプロセスが開示されるといった構成が採られています。 その際に展開される読者の意表を突くチェスタトンばりの逆説的ロジックは、 ときに非現実的なものになる恐れもありますが、それに説得力を付与すべく、 全編に亘ってさりげなく数多くの伏線が張り巡らされています。 読者は、亜の謎解きによって、あれもこれも伏線だった のかと気づかされ、必ずや驚嘆させられることでしょう。 シリーズの掉尾を飾る本作では、亜の驚愕の出自だけでなく、彼の行く先に必ず現れる 不思議な人物――三角形の顔をした洋装の老婦人――の正体が遂に明らかになります。 ※収録された短編の内容については「コメント」をご参照ください。
5つ星のうち 5.0
偏愛するキャラクターの最終巻,
By mutantmogura (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) (文庫)
「幻影城」誌が休刊したとき、著者のこのシリーズが読めなくなると思った。それが、角川「野性時代」に引き続いて掲載され、本書までの三分冊で刊行されたことには、驚喜乱舞したものだった。 著者との付き合いは、当然「幻影城」誌上であり、そのデビュー作「DL2号機事件」からだった。 「幻影城」誌掲載作品はもちろん、刊行された長編「11枚の〜」、「乱れ〜」、そして「湖底〜」はすべて読んだ。 そのくらい、著者の作品には惚れ込んだ。 本書は、そのいわゆる亜シリーズ三部作の最終巻であり、本書以降、亜愛一郎が登場する作品を著者が書くことはなかった。 短編が似合うキャラクターというのは、確かに存在する。 亜も、そんなキャラクターのひとりだった。 彼の登場する長編を読んでみたい、とかつて思ったこともあった。 しかし、鮎川の星影竜三と同様に、長編でも登場場面はほんの僅かになってしまう。 それなら、切れの良い短編のほうがずっと良い。 そして、最終巻ということは、ラストの作品で締めくくられることになる。 この愛すべきキャラクター、死ぬ訳ではないのだが、消えてしまうのである。 そして、その事情ゆえ、二度と再び、我々の前に姿を現さなかったのだ。 ミステリとしての完成度、読みやすさという点では、実は三部作中で本書が最も良くない。 やはり、「〜狼狽」収載の作品が、トリッキーだし、論理のアクロバットという点でも一押しである。 しかし、本書収載の各作品が、ミステリとして面白くないわけではけっしてない。 その完成度と意外性、ロジックは、並の作品が足下にも及ばないものだ。
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