興味深い話の種として。
.狩猟民である縄文人のテリトリーに、既に農耕民となり農地争いに敗れ居場所を失ったた大陸の人たちが渡来して来た。(弥生人)
.天皇家の儀礼には、狩猟民族的なものがなく五穀豊穣を祈る新嘗祭、大嘗祭など農耕儀礼が基本で血や肉は全く出てこない。
.部落差別は、農民の非農民に対する差別である。弥生人と縄文人の対立に根差している。
.天皇家は、第一次農耕移民ではなく農耕プラス鉄器を持っていた移民ではなかろうか。そして、最終的に大和朝廷となったのではないか。
.銅鐸とは、天皇家によって駆逐された第一次農耕移民の祭祀道具であろう。
.神の子孫である天皇に何故寿命があるのか。その答えはニニギノミコトには二人の嫁さん候補がいた。一人は、絶世の美女で命に限りあるコノハナサクヤヒメ。もう一人は、器量は悪いが岩のような長い寿命を持つイワナガヒメ。ニニギはコノハナを選んだ。その結果である。
最後が力作である。
森鴎外の殷の紂王、周の武王の諡の研究成果を踏まえて天智(てんじ)天皇と天武天皇の関係を殷の紂王と周の武王に擬える。
日本書紀の編纂を命じたのは天武である。それは骨肉相食む事件でそして、大逆を消し別のストーリーにするためのものではなかったのかというのが著者の仮説である。そして、天武は天皇家の菩提寺の位牌から外されている事実も示される。これは、血が絡んでいるかもしれない。
予断であるがこれは、近隣の某国の最近の有り様を彷彿とさせる。
なお、当時の「日本」の領域については、海峡国家論もあるし半島の最南部は照葉樹林帯であり「日本」と一体を成していたとする有力な説がある。
これらの説は、単純な渡来説でなく時間軸・空間軸をも考えなくてはならないとするものである。