陽水の初期の頃、ポリドール時代の曲を集めたベストアルバムですが、ポリドール時代のベストアルバムは他にもいろいろありますが、この「全曲集」は曲群、ボリュームが大変充実しています。同じくらい充実しているアルバムで「夢の中へ ― ベストアルバム」があります。陽水の初期の頃の名曲を聴いてみたいと思った方は、レンタル屋でこのアルバムか「夢の中へ ― ベストアルバム」のどちらかを借りて聴いてみる事をお勧めします。この2枚のベストのどちらかを聴いて、初期の陽水が気に入ったという方は、陽水のポリドール時代のオリジナルアルバムを続々と聴いてみてはいかがでしょうか…。はっきり言って初期の陽水は捨て曲が一切なく、一見地味に思えるような曲でも実に味わい深く、「陽水が曲を作ると、嫌でも出来が良くなってしまう」と思えるほどなので、大変お勧めです。
ちなみに陽水の名曲は、ポリドール時代のアルバム「断絶」「センチメンタル」「氷の世界」「二色の独楽」と、「GOLDEN BEST」と、裏ベストアルバム「GOLDEN BAD」を聴けばだいたい押さえられるのですが、万人ウケしづらいディープな世界が広がりだした「招待状のないショー」以降のアルバムにも、やはり万人にお勧めできる傑作アルバムがあるのでここで紹介します(「UNITED COVER」以降は除く)。「スニーカーダンサー」「LION & PELICAN」「バレリーナ」「ハンサムボーイ」「永遠のシュール」は井上陽水独特の世界が炸裂しつつも、万人が親しみやすい傑作アルバムに仕上がっていて、更に「GOLDEN BEST」「GOLDEN BAD」の両ベストに未収録の名曲も4〜5曲収録されているため、お勧めです。この他にもセルフカバーアルバム「ガイドのいない夜」もお勧めです。