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井上ひさしの日本語相談 (新潮文庫)
 
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井上ひさしの日本語相談 (新潮文庫) [文庫]

井上 ひさし
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   週刊朝日に連載された「日本語相談」は、読者からの素朴な疑問に日本語の達人が答えるという形式で続けられていた。連載の時期は10年以上前(1986~92年)なのだが、内容はまったく古さを感じさせない。とりあげられているのは、いまだに「なにげなく使っているが、言われてみれば気になる日本語」表現ばかりだ。

   とはいえ、本書は「正しく、美しい」日本語を学ぶための本ではない。なにしろ回答者は、劇作家である井上ひさし。ひねりを利かせたエッセイには、言葉への鋭い感覚と、生きた言葉に対する敬意と、柔軟な姿勢が感じられる。

   文章作法などで目の敵にされている紋切り型についてどう思うかという質問に対しては「私は紋切り型表現の支持者」と断言。また、「すみません」の乱発をどう思うかという質問には、どんなに貧弱で貧困であれ、あいさつ言葉はないよりましと応じ、「一番最初」、「いま現在」といった重複表現は間違いではないかという質問に対しては、話言葉で使われる重複表現は強調と印象づけの意味があるからおおいに使うべし、という具合。

   耳障りな表現、誤用と思われる表現にもそれなりの理由があることを教えてくれる。日本語の意外な実力と魅力にも気づかされる。日本語の乱れにとまどいや怒り、嘆きを感じている人は、本書を読めば心が安まるだろう。(栗原紀子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

日頃何気なく使っていても意外に知らないことばかり。日本語にまつわる珍問・奇問・難問に言葉の達人がお答えします。ニホンとニッポン、どちらが正しい?形容動詞はなぜ冷遇されるの?当て字の歴史は?日本製の漢字(国字)の数は?日本語の音はいくつ?あらゆる文献を渉猟し国語学者も顔負けの博覧強記ぶりを発揮、著者一流のユーモアも駆使した日本語読本の決定版登場。

登録情報

  • 文庫: 308ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/9/28)
  • ISBN-10: 4101168318
  • ISBN-13: 978-4101168319
  • 発売日: 2011/9/28
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
熟達のQA 2011/10/24
By これでいいのだ トップ500レビュアー
形式:文庫
 週刊朝日の「日本語相談」シリーズはほとんど当たり外れがなく、この故井上ひさしさんの「日本語をめぐる質問とそれに対する回答」の集約版も、見事に粒ぞろいだった。評者は、日本語に形容動詞を認めていない辞書があることは知らなかったし、行政単位の「町」をマチと呼ぶかチョウと呼ぶかで歴然とした地域差があることに気付かなかったし、大地震を「おおじしん」と読むわけに思い至らなかったし、車が「走り」ヘリが「飛ぶ」のに船が「泳ぐ」とは言わない理由にも関心を持たなかった。本書はそれらについて縦横無尽、自由自在、融通無碍、時にユーモラス、時に大真面目に説明して、面白がってみせる。言葉の、日本語の懐の深さを体感させる充実の1冊だった。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本語再発見 2011/11/2
By iccinc
形式:文庫
1990年代の週刊朝日のQ&Aを纏めたもので、井上ひさしの日本語に対する造詣の深さとその熱意には感心する。
国語学者の講演会で「日本語は不規則動詞が非常に少ない言語と言われているが、その理由は」と質問したところ見事に逃げられてしまった経験がある。それに較べると、遅筆の井上ひさしの熱意が伝わる良書である。
国語の文法では標準語の文法を教えられ、自分が使っている方言では違うがと疑問に思うことがいくらもあったが山形出身の著者の経験談を読むと自らの経験と併せて大変に興味深かった。
高校の教師も方言との差異を説明しながらの授業が出来たら文法も随分面白いものになるであろう。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaizen #1殿堂
形式:文庫
ひょっこりひょうたん島、ねこじゃらしの11人のNHKの人形劇をてがけ、
文学では吉里吉里人を書いた人というだけの認識だった。
そういう文学者の人が、日本語について相談にのってもらえるのはありがたい。
日本語で文章を書くことを仕事にしている文学者にとっては、日本語は欠かせない道具なので、大切に磨いているはずだから。
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