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作中、のっそりの執念、棟梁のあり方、奥様の役割、また詳細に現れない腕自慢の職人達が生き生きと描かれ、「。」が三ページに一個くらいしかない読みにくい文体も気にならず、一気に読み終わりました。中でも、カリスマの如く君臨する大僧正のあり方には感動した。終盤、天災に打ち勝ったのは、まさに彼らの人間力の総和と理解したい。
五重塔は、決して珍しい物ではない。東寺のそれ、法隆寺のそれもある。しかし、谷中の感応寺のそれは、露伴によって「五重塔」と称されるようになったと思う。
本著作は、永遠に不滅です。
「のっそり」十兵衛を好もしく思うか、忌み嫌うかによって、その人の信条があぶり出されてくる。
旧かな使いで、一つの文章が非常に長いのだが、大活字本でもあり、ルビもふってあるので、古典に通じていなくても内容は読み取れる。そして、その、まるで文字を介さずに読んでいるかのような読み方が新鮮で楽しかった。「のっそり」は意外と周囲にもいる。
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