私は本書(特に室伏選手へのインタビュー)を読んで,初めてアスリートを理解した気がしました。本書を読んで気付かされたのは,彼らは,記録・結果だけでなく,新しい身体感覚を自分の物にする事に快感と喜びを覚えているという事です。インタビューを受けている選手達は「やっとわかってくれる人が現れた。やっと私を正しく紹介してくれそうな人が現れた。」という話しぶりなんです。ワクワクしながら話す姿が印象的で,初めて何かがつながる感じがしました。私は水泳をしますが,タイム測定ばかりしていた自分を見直すきっかけになりました。
扱うテーマが「身体感覚」であり,感覚を言語化するわけですから,勇気ある企画だと思います。初めての試みですが,第一歩としては大成功ではないでしょうか。
スポーツが好きな方にオススメ申し上げます。