五花街と呼ばれている祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の京都花街組合連合会に加盟する5地区の舞妓さんや芸妓さんの年中行事を写真と丁寧な文章で紹介しています。一部島原の写真も含まれていました。1ページに2コマから4コマほどの写真があり、日本語の解説と同じくらいの分量の英文が記載してありますので、日本の伝統文化に関心のある外国の人にも好評でしょう。
筆者の溝縁 ひろし氏は、京都の花街を中心に撮影を続けている日本写真家協会会員のカメラマンです。
京都の花街の芸妓さんや舞妓さんの日常や年中行事はあまり目に触れることがありませんので、本書のように丹念に写真で追い続け、説明を記した出版は、京都が好きな人、花街に関心のある人には喜ばれることでしょう。神秘的なイメージがあるからこそ、舞妓さんへの憧れや人気は根強く、京都の花街には無くてはならない存在です。
花街を歩く華やかな装いの芸舞妓さんと美しい景観が目をひきます。着物やだらり帯から艶やかさと妖艶さが受け取れます。足元のぽっくり、花かんざしを付け、振袖をまとい、美しく独特の化粧をした舞妓さんの姿に、京都の花街に流れている洗練された美しさが感じられました。
お座敷遊びも見開きで紹介してありますので、何時の日にかそのような体験をされる時の参考にどうぞ。
その次のページには、島原の輪違屋の傘の間が紹介してありました。以前この部屋を訪れた時、あまりに大胆な意匠に驚きかつ感動を覚えたものでした。
本書の内容を少し列挙します。初春を寿ぐ、始業式、初寄り、節分、梅花祭、大石忌、都をどり、京おどり、北野をどり、高瀬川桜まつり、平安神宮例大祭奉納舞踏、鴨川をどり、都をどり終了奉告祭、他。