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五番目の女 上 (創元推理文庫)
 
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五番目の女 上 (創元推理文庫) [文庫]

ヘニング・マンケル , 柳沢 由実子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

父親との旅行から戻ったヴァランダーを待っていたのは、無人の花屋への家宅侵入と老人の失踪の通報。一見大したことがなさそうなふたつの事件だったが……。シリーズ第6弾。

内容(「BOOK」データベースより)

父親とのローマ旅行は予想外に楽しかった。休暇が終わって仕事に戻ったヴァランダーを待ち受けていたのは、花屋の家宅侵入の通報だった。店主は旅行中で盗まれたものはない。次は一人暮らしの老人が失踪した疑いがあるとの訴え。一見些細な二つの事件。だが老人が串刺しの死体で発見されるに至り、事件は恐るべき様相を見せはじめる。CWAゴールドダガー受賞作シリーズ第六弾。

登録情報

  • 文庫: 414ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2010/8/28)
  • ISBN-10: 4488209106
  • ISBN-13: 978-4488209100
  • 発売日: 2010/8/28
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 12,356位 (本のベストセラーを見る)
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By Coffey man トップ500レビュアー
形式:文庫
本作はスウェーデンの地方警察イースタ署の刑事クルト・ヴァランダーを主人公とするシリーズ第6作とのこと。なるべくいろいろなものを読もうと、本書で初めてこのシリーズを読みました。1994年スウェーデン南部スコーネ地方のイースタ警察署が舞台になっています。スウェーデンというと北欧の一国であること意外あまりなじみのない国でした。

設定が15年前ではありますが、連続殺人事件に警官たち自体がおののいて今後の社会治安を不安に思う場面など、犯罪にあふれているアメリカのミステリーを読みなれているとある意味古きよき時代を思わせる初々しさを感じます。捜査も大変地味でチームで、はっきり関係が否定されるまですべての可能性を捨てない手法で、本来警察の犯罪捜査はこのように進められるのだなとある意味リアリティがありました。

スーパー警察官がいるわけではなく、あっと驚くトリックもありませんが、本シリーズの読みどころとしては、ヴェランダーを中心とした警察官の群像劇と主人公の内省、スウェーデン現代社会病理と犯罪捜査などを味わうことができる点だと思いました。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 楽しみにしているシリーズなのだけれど、今回は少し緩かった。まぁ、シリーズものは、そんな作品もあるものだけれど。

 ひたすら地道な捜査が進んで、でも全然糸口が見つからなくって、いちどきっかけをつかんだらそこから一気呵成、というのは毎度のことだけれど、今回はその糸口があまりに初めから見えていた展開だったというのもある。それに加えて、あまりに放置されるエピソード、事件の細部が多過ぎて、この手の作品の喜びであるカタルシスが不足している。まぁ、そこでやめるリアリティがこの作品の味わいなのだろうけれど、一小説としては、ちょっと物足りない。

 好きなシリーズだし、駄作だなんていうほど悪くないのだけれど、期待している分だけ、少しがっかり。
 それが正直なところだった。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
スウェーデン・ミステリー界の大御所ヘニング・マンケルの<ヴァランダー警部>シリーズ第6弾。前作の、CWAゴールド・ダガー賞を受賞し、「このミステリーがすごい!」海外編で第9位にランクインした『目くらましの道』から実に3年半、待ちに待った邦訳刊行である。

父親とのイタリア旅行を終えて、イースタ署に戻ったヴァランダーを待っていたのはスウエーデン南部といえどもスコーネ地方の日本の真冬のような気候と雨続きの日々に発生した連続猟奇殺人事件だった。元自動車販売業者で、詩を書くバードウォッチャーの老人が、竹槍の仕掛けられた濠で転落し串刺しにされて殺されているのをヴァランダー自身が発見。さらに押し込み事件があったものの何も盗られたもののなかった花屋の主人が数週間の監禁の後、絞殺死体となって木に縛り付けられているのが見つかる。プライベートでは、父親が突然死してしまう。楽しかったイタリア旅行の思い出にひたる暇なくヴァランダーは公私ともに忙殺されるのだった。

ストーリーは、ヴァランダーとお馴染みのイースタ署の面々の地道な捜査活動が綴られるが、タイトルの『五番目の女』との関連も含めて、上巻はもとより下巻の中ほどまで手がかりはもちろん、事件解決のめどすら立たない。そして3番目の犠牲者が・・・。

本書でも、このシリーズの例によって、犯人側の行動描写の挿入に謎解きの興趣とサスペンスをかきたてられ、ヴァランダー自身のなぜか笑ってしまうようなエピソードを楽しみながら、読者は、現代スウェーデンが抱える社会問題を背景にした、オーソドックスな警察捜査物語を、ヘニング・マンケルの巧みな筋運びでどんどんページを進んで飽きることなく読み進むことになる。
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