全体が協奏曲から独奏曲への流れとなっており、’イタリア’をテーマとした小さな
コンサートを聴いたような、充実感のあるCDです。
<生きる喜びに満ち溢れた四季>
’四季’はこんなものと思っている人にこそ聞いてほしい、若さ溢れる挑戦的な四季です。
龍さんの演奏は高度な技巧とともに、美しく艶のある音色が特徴。聴く人を魅了し幸せに
します。その魅力がこのCDでも遺憾なく発揮されています。
若く才能あふれるシンフォニア・ヴァルソフィアとのアンサンブルも見事。弾むリズムの
春の1楽章、高音がきらめく夏の2楽章、集いの楽しさに満ちた秋の1楽章、優しい音色に
包まれるの冬の2楽章、人生の喜びが様々な音で表現されています。
<心とろかすイタリアの恋唄>
パガニーニはコンサート演奏での龍さんの十八番、いつも溜息が出るほど見事な演奏です。
今回特に女性ファンにおすすめ、聴いてほしいのが、’うつろな心’による序奏と変奏曲。
心うつろな風情の導入部から始まって、目の眩むような技巧でのバリエーションが展開。
イタリア風の甘い唄に聞き惚れているうちに心奪われてしまいます。ラストが特に圧巻です。
弓の音や息使いまで聞こえるような、まるですぐ側で演奏を聴いているような、録音も秀逸です。