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五分後の世界 (幻冬舎文庫)
 
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五分後の世界 (幻冬舎文庫) [文庫]

村上 龍
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (73件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 560 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

5分のずれで現われた、もうひとつの日本は人口26万に激減していた。国連軍との本土決戦のさ中で、アンダーグラウンド兵士の思いは、こうだ。「人類に生きる目的はない。だが、生きのびなくてはならない」。472枚、書き下ろし作品。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「MARC」データベースより)

五分のずれで現われた、もうひとつの日本は人口126万に激減していた。国連軍との本土決戦のさ中で、アンダーグラウンド兵士の思いは…。自分の中の情報を自覚を持って言葉にしたという著者の、472枚の力作。* --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 303ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (1997/04)
  • ISBN-10: 4877284443
  • ISBN-13: 978-4877284442
  • 発売日: 1997/04
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (73件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 49,123位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
村上龍の頂点 2012/2/17
By ゆん
形式:文庫
村上龍の頂点はこの作品でしょう。
短い小説ですが
ただ短いのではなく、作中に出てくる日本のビールと同じで、濃いのです。

主人公が窮地に陥ったところで終わり、読み手にその後を要求させ、ヒュウガウィルスが語られる(ヒュウガウィルスもまたそれなりにおもしろい)のですが
読まなくても、オダギリのその後がわかるほどに、この小説はコンパクトで、完結しています。

「生命力」の描写はコインロッカーベイビーズに通じるものがありますが
この小説はオダギリ本人すら気づいていない成長、小説内で語られる日本人としての覚醒の描写が見事です。

最後のオダギリのセリフには泣かされます。
あの情けないヒモだった人間の口から、ついにこんなセリフが出るようになったのかと、感動してしまいます

日本人としてとても勇気づけられる気分になります。
中学生の時に読みましたが、10年経っても心に残っている一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
46 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
とにかく圧倒された。

まわりの景色がわからなくなり、時間と場所の感覚が無くなっている、そんな状態がおとずれる。

作品の出来や文章の質を問わずともかくインパクト、ということならダントツで1位に挙げる。

ゆえに時間のない時片手間に、というのは絶対にいけない。

「もしも○○でなかったら」「もしも○○だったら」というのはドリフは言うに及ばずこれまでも各メディアで表現されてきた題材であるのに、このインパクトというのはいったいなぜなんだろう。

思うにこの作品は、「体感」とくに「痛覚」に訴えるように書かれている。

だいたいがしょっぱなから、雨の山中をえんえん行進、ああ、しんどい。

その後も手足がちぎれとび、目には砂が入り、とにかく痛い。

ごていねいに、アメちゃんの相手をさせられる村の女の子のピアスまで引きちぎられる。ああ、痛い。

にもかかわらず、痛みを感じなくなる幻覚剤によって死ぬまで撃ち続ける兵士、なんて人をおちょくったものまで登場させて、さらに読者の「痛覚」が刺激される。

村上龍は徹底して「この痛みを感じろ」と迫る。「頑丈なやつ」村上。

キッツい作品だ。でも、体で感じた痛みは忘れない。何かをふっきりたい時には効くかもしれない。そんな痛い小説。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By babel トップ1000レビュアー
形式:文庫
村上龍氏というと限りなく透明に近いブルーやコインロッカーベイビーのようなちょっと壊れた人を
何か思いいれ一杯に、共感を滲ませながら描くというのが真骨頂ですが、私は実は戦闘物を書かせたら
当代随一なのではと思わされたのがこの作品です。

主人公がひょんな事から5分後の世界、戦後降伏することなくゲリラ戦を続けながら地下で生存を続ける
別の歴史を歩む日本に迷い込み、そこで戦闘に巻き込まれ理屈も納得感も何もないままとにかく必死で生き延び
ようとするというのが話の格子です。つまりSFなのですが、SFとしての作りは設定や歴史認識の面からそれほど立派な
物とは言えないようい思います。

雰囲気的には戦国自衛隊とかバトルロワイヤルに通じるものがあるのですが、この本が秀逸であり私を引き込んだのは
その戦闘シーンの描写でした。

その臨場感と爆発力は凄まじく、オリバーストーンもたじろくのではと思うほどの無残さと生々しさです。
火薬と血の匂いがするような、という形容がありますが文章でここまで表現するのは、村上氏が本来内面に
持つのはこうした肉食の残忍さなのではと思わせる内容でした。

経済物やハローワークもいいですが、たまには自分の本質(?)に立ち戻ってこうした作品を書いて欲しいな
と思わせる一冊です。
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投稿日: 2010/1/26 投稿者: 4291
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