ここにもこじらせ系女子が一人。
冒頭40ページにわたる高円寺での撮影は『浅田家』の浅田政志氏によるもので、本書の最大の見所だろう。
顔の角度によって印象がまったく違う(6カットに1カットくらい宮崎あおいに似てる。特にP36-37の見開き)。
この点が女優として最高の資質であることは間違いないものの、
『ガマの油』『劇場版 神聖かまってちゃん』『ヒミズ』の3作を観る限り、まだ好きかどうかの判断がつかない
(もちろん、若手女優としては現在、日本で最も注目すべき存在だとは思う)。
フォトブックとしての出来はいまいち。
「こじらせ感」を演出する意図か、ロングインタビューがだらだら長くて、
彼女のことが相当好きじゃないと最後まで読むのつらいと思う(私は途中でやめた)。
が、彼女のことが相当好きで買ってる人が大半だと思うので、それはそれでいいのかもしれない。
写真自体も、『ヒミズ』公開時の各雑誌に掲載されていた染谷将太との2ショット写真に
素晴らしいカットがたくさんあったのを知っているので、少し物足りない。
と、マイナス点をいくつか書きましたが、これからの日本映画界を担う女優の記念すべき最初のフォトブックです。
それだけでも価値は十二分にあるため、彼女のことが頭から離れない人は手元に置いておくべき1冊です。