ジェームズブリッシュと言えば宇宙大作戦。スタートレックを書かせたら右に出るものはいなかったですね。いつも新しい本が出るとはしがきに、彼からのファンの方々への暖かいメッセージが載っていたのが印象的でした。そして、次の本が出るたびに、まずはそのはしがきを読むのをいつも楽しみにしていました。ファンの心をくすぐるような事が常にかかれていて、それを読むだけで宇宙大作戦の雰囲気に浸ることができたものです。でも、最後に出た本のはしがきに、なんと突然、彼ではなく、彼の奥さんが挨拶文を書いているのを発見。"夫は亡くなりました、今までのファンの皆様の暖かい声援、本当に感謝しています.
まだ書きかけだったのですが、私が続きを書いて完成させています。"というメッセージが。。僕は泣いてしまいました。
この二重人間スポックは、テレビ版には無い、ジェームズブリッシュのオリジナル作です。かなりハードなSFになっていて読ませますよ。転送装置の故障(典型的ですね。僕はマッコイが乗るのをいやがるのが良く分かります。。笑)で、スポックが二人出現してしまう。さあ、どっちが本物なのか。。ただ一番心に残ったのは、いったい人間の魂とは何か、そして今見ている世界は自分が死んだらもしかして、さっと無くなってしまうのでは、と子供の頃思ったとカークが言うところ。そういうことは大人になると考えなくなるものだなと彼に言わせるあのセンス。ジェームズブリッシュが書いた中では、最高傑作でしょう。哲学的だし冒険もあるし、そしてなによりもスタートレックらしく人間臭い話なので、ぜひご一読くださいね。