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二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
 
 

二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) [新書]

デイヴィッド・ゴードン , 青木千鶴
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ハリーは冴えない中年作家。シリーズ物のミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で何とか食いつないできたが、ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末。だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが……。ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場! アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作

内容(「BOOK」データベースより)

ハリーは冴えない中年作家。シリーズもののミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で食いつないできたが、ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末だった。だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが…。ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場!アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作。

登録情報

  • 新書: 454ページ
  • 出版社: 早川書房 (2011/3/10)
  • ISBN-10: 4150018456
  • ISBN-13: 978-4150018450
  • 発売日: 2011/3/10
  • 商品の寸法: 18.4 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 10,282位 (本のベストセラーを見る)
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ニューヨーク生まれで、映画、出版、ファッション、ポルノ産業でキャリアを積んだデイヴィッド・ゴードンが’10年に発表した小説デビュー作。アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」の’11年度ベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)ノミネート作である。

‘ぼく’ことハリー・ブロックはニューヨーク在住の売れない中年作家。ポルノ、SF、ミステリー、ヴァンパイアものと、それぞれ偽りの顔とも言うべきペンネームと著者近影では他人の顔を借りて糊口をしのいできた。そんな‘ぼく’が’09年の4・5月に出くわした事件を初めて実名で綴った手記という体裁が本書である。

きっかけは、12年前に4人の女性を惨殺した殺人鬼で、死刑執行を3ヵ月後にひかえたダリアン・グレイからの告白本の執筆依頼だった。ダリアンは‘ぼく’に真実を明かすことの条件として、なんと彼を熱烈に信奉するファンの女性たちをからめたポルノ小説を書けといってきた。いやいや女性たちを取材する‘ぼく’だったが、彼女たちが12年前のダリアンの手口そっくりに猟奇的に惨殺されるに及んで、事態はとんでもない展開を見せる。

過去と現在の残虐な連続殺人事件の謎解きがメインのプロットだが、読みどころは他にも満載だ。文中作として挿入される‘ぼく’の諸作品の抜粋。‘ぼく’が論じる文学論や作家論はゴードン自身の経歴のなせる技か。鮮やかに描き出されるニューヨークの街並みと生活。そして‘ぼく’の切ない恋愛模様。

本書は、全編にわたって‘ぼく’の破れかぶれのユーモアが横溢したキャラクター小説であり、いままで味わったことのないような独特の雰囲気を持つミステリーの快作である。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By voodootalk 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
オリジナルは2010年リリース。邦訳は、2011年3月15日リリース。既に多くのミステリー好きの方々がご存知のように、『このミステリーがすごい!』(宝島社)、『週刊文春ミステリーベスト10』(文藝春秋)、『ミステリが読みたい!』(早川書房)で、ミステリーランキング初の三冠を達成した作品である。とても期待して手に取った。

読みだしてまず感じたのは、構成の旨さだ。小説家は多くのペンネームと多様なペンネームごとの『分野』を持っている。それを逆手に取ったように、時にヴァンパイヤ小説、時にSFと上手く散りばめながら物語を進行させていく。読み手を決して退屈させない『技』が随所に効いている。

そして文体が実に優れている。連想したのは若い頃のデヴィッド・ハンドラーの作品だ。読者の心理を捉えた筆はハンドラーも超えている気がする。例えば、『さて、このあといよいよ、毎度かならずぼくが匙を投げたくなってしまう場面が訪れようとしている。つまりは、ストーリーが一気に収束し、徐々に謎が解きあかされていく場面のことだ。(342ページ)』などと言ってしまう。と思えば、物語が収束してもまだ80ページくらいあるなぁ、と感じていると、『もしこれが型通りの探偵小説なり警察小説なりであるならば、物語はすでに終わっていたはずだ。(369ページ)』と来る。凄くミステリー好きの『心理』を『探偵』しているのだ。ここが最も魅力的だと思う。

何しろ文句なしの傑作である。これからも作品をフォローしていきたい気持ちになった。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
主人公は自らを「凡庸だ」みたいなことをこの本のあちこちで言っておりますが、なかなかどうして、この本はかなりシャープに問題意識を読者に突き付けます。
ミステリーの領域(たとえば「虚無への供物」)でも、それ以外(たとえば平野啓一郎「決壊」) でも、こうして読者自身に揺さぶりをかけるだけの力をもった作品は稀有だと思います。エンタテインメントから一歩踏み出し得た傑作です。
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かなりがっかり
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私としては、新しい試みの小説に思えるのですが
NHKBSプレミアムの「週刊ブックレビュー」を観て、
おもしろそうだったのでその場でアマゾンで購入。
便利な世の中になったものだ。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: retsudou
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