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二宮金次郎正伝
 
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二宮金次郎正伝 [単行本]

二宮 康裕
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

金次郎自身が記した書簡・日記から、二宮総本家の現当主が金次郎の人生の軌跡を再現。人間・金次郎の真の姿を描き出す画期的伝記。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

二宮 康裕
昭和22年(1947)、神奈川県小田原市栢山、二宮総本家に長男として生まれる。東北大学大学院博士課程前期(日本思想史)修了、同後期中退。神奈川県公立中学校教員を務める。日本思想史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 351ページ
  • 出版社: モラロジー研究所 (2010/08)
  • ISBN-10: 4896391896
  • ISBN-13: 978-4896391893
  • 発売日: 2010/08
  • 商品の寸法: 21.4 x 15.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
二宮家直系の子孫である研究者による金次郎の伝記。
著者はまず、巷間流布する「金次郎伝説」(薪を背負って歩きながら『大学』を読む、秋ナスの味から飢饉を予知した等)の検証から評伝をスタートする。弟子の伝記をはじめ、過去の文献の記述を時系列で整理しつつ、金次郎遺言の「予が日記を見よ、予が書簡を見よ」に従い、個々のエピソードがいつどの文献ではじめて「創作」され、「伝説」「物語」として定着していったかを洗い直す。そのプロセスはスリリングでもあり、子孫である著者が、祖先の「肥大化した偉人像」を正そうとする真摯な姿勢にも共感が持てる。また、金次郎の日記にはお金の出入りが克明に記録されており、そこから伺える彼の生活の実像も興味深い。
本書中盤以降は、金次郎が二宮家再興や各藩・各村で展開した「仕法」(経営再建策)の思想と実際を具体的にまとめている。再建策は実に多種多様でツボを押さえており、金次郎の視野の広さ、人間洞察、構想力の大きさに驚かされる。グループ経営(本家分家一体運営)、グラミン銀行(報徳金貸付)、こども手当(養育米)、移民政策(他藩からの植民誘導)など、現代でも行われる政策手法が、すでにメニュー化され、実施され、実効をあげていた点は驚きである。
さらに本書は、それらが単なる経営スキルではなく、金次郎の社会思想(一円融合)の結実であった点も紹介。また、それゆえに封建秩序を揺るがしかねない危険思想として、しばしば各藩政争のタネとなり、仕法実行自体が妨げられた事実にも触れる。二宮金次郎の実像を知るだけでなく、社会活動や社会起業、志と思想をもった経営・政治とは何かを考える上で示唆に富む一冊。(なお、通史としての分かり易さを念頭に書かれていない。金次郎の生涯の概略は知っていた方が読みやすい)
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