小学校の正門を入ったところに薪を背負った少年が本を読んでいる石造も最近は見なくなった。
私が小学生のころ、誰もがその少年が二宮金次郎であると知っていた。
夜中に校庭を走っているという都市伝説を聞いたこともある。
知っていたのは名前だけだった。
しかし、この本を読んで、自分の無知を恥じた。
これを教えてくれなかった義務教育を恨んだ(ウソ)。
誰もが尊徳翁になれるとは思わないが、こういう先人が江戸時代の終わりに実在したことを日本人として誇りに感じるし、是非とも肖りたいと強く思う。
二宮尊徳翁がしたことは疲弊した農村復興にとどまらない。
(学校で習った水野忠邦でもできなかったことである!)
経営とは何か、指導者とはどうあるべきか、人はどう生きるべきか、悩んでいるひと、苦しんでいるひとこそ、尊徳翁の軌跡から学ぶことは多い。
「積小為大」
ちょっとずつでも続ければいずれ大きな成果が出る。
大事を成すには、その時が来るのを待たなければならない。
それを待つ間、無為に過ごすのではなく、できることを精一杯、コツコツ積み上げていくのである。
自分は正しいことをしようとしているのに、反対する奴がいる。
自分は世の中のため、会社のため、みんなのためにと頑張っているの理解されない。
そう思う方、是非この本を読んで下さい!
熱く静かな感動と、よーし、オレも頑張ってみるか!という気持ちにさせてくれる一書である。