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二十三の戦争短編集 (文春文庫)
 
 

二十三の戦争短編集 (文春文庫) [文庫]

古山 高麗雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

個人の良識や善意が役に立たない世界
フィリピン、ビルマ、中国雲南、カンボジア、ヴェトナム。五年間の戦争体験から、著者が刻んだ惨苦の果ての燈明と苦いユーモア

内容(「BOOK」データベースより)

処女作「墓地で」、芥川賞受賞作品「プレオー8の夜明け」から晩年の名品「真吾の恋人」まで、戦争の記憶をつむぐ全短編二十三。三十年にわたるこの作家の貴重ないとなみを一巻集成。戦後はすでに半世紀をこえ、戦下の記憶は風化するにまかされる。名もなく声なき兵士たちは、何を考え死んでゆき、生き残った者たちは何を問うのか。

登録情報

  • 文庫: 601ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2004/3/12)
  • ISBN-10: 4167291061
  • ISBN-13: 978-4167291068
  • 発売日: 2004/3/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By 白薔薇会 トップ1000レビュアー
形式:文庫
自伝的な戦争私小説を生涯にわたって書き続けた、
芥川賞作家・古山高麗雄の代表的な短編小説集。
収録数は表題どおり23篇で、1969年の処女作「墓地で」、
芥川賞受賞作の「プレオー8の夜明け」を含め、
1995年発表作品の「慎吾の恋人」まで、約25年間の発表作を収録。
自選短編集ではなく、文藝春秋の編集者の選で編まれたものを、
作者自身が加筆・訂正して出版した、生前最後の出版である。

ビルマ戦線に従軍した古山の戦争体験記と、
捕虜収容所で生活記、あるいは戦後に戦友を訪ね歩いた訪問記など、
雑多な戦争にまつわる私小説が集められている。
陸軍一等兵で、体力に自信なく、常に列後より脱落してばかりいたというように、
戦うことに適さないで招集された「戦争嫌い」の兵隊が、
どうやって戦争を生きぬいたかの記録だ。
戦後の戦中回顧の訪問記においても、「昔はよかった」式の美化がないところが秀逸。
泥まみれの兵隊の実相がここにある。
公式の戦史や戦友会の記録では決して読めない、血の通った戦争体験記である。
これを読むと「帝国日本陸軍が勇敢であった」という美辞麗句の催眠術が解ける。

収録作品は以下の通り。
墓地で (1969年『季刊芸術』10号) 処女作
プレオー8の夜明け (1970年『文藝』4月号) 芥川賞受賞
白い田圃 (1970年『季刊芸術』13号)
蟻の自由 (1971年『群像』9月号)
今夜、死ぬ (1973年『群像』8月号)
水筒・飯盒・雑嚢 (1973年『文藝』10月号)
退散じゃ (1976年『季刊芸術』春号)
戦友 (1977年『季刊芸術』秋号)
優勝記略 (1978年『野生時代』1月号)
元憲兵 (1978年『海』6月号)
日本好戦詩集 (1978年『季刊芸術』冬号)
7・7・7 (1979年『季刊芸術』春号)
ムショ仲間 (1979年『季刊芸術』夏号)
子守り (1980年『すばる』3月号)
チリ紙の住所録 (1980年『別冊 小説新潮』春号)
三年 (1983年『文学界』1月号)
マルタンの金魚売り (1991年『海燕』3月号)
草の挿し木 (1993年『海燕』1月号)
蝉の追憶 (1993年『新潮』5月号)
思うだけ (1994年『文学界』3月号)
過去 (1995年『すばる』6月号)
慎吾の恋人 (1995年『新潮』9月号)
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