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二列目の人生 隠れた異才たち (集英社文庫)
 
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二列目の人生 隠れた異才たち (集英社文庫) [文庫]

池内 紀
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

トップに出ないで、人生を爽快に生きる
真の一流人とは、どんな人か。生き方の達人・池内紀が、南方熊楠の陰にいた植物学者・大上宇市など、トップに出ることなく、常に二番手に生きた16人の生き様を追い、本当の人生の意味を問う。

内容(「BOOK」データベースより)

ひとつのことに打ち込んだ人は、それぞれ自分自身のルールで生きている。たとえ世間とぶつかっても、妥協しない。あるいは妥協できない。貧窮の中で優れた研究を続けた植物学者・大上宇市、日本を愛し、徳島で生涯を終えたポルトガル人・モラエス、大分・湯布院の名旅館・亀の井別荘を作った中谷巳次郎、近代感覚を尺八演奏に持ち込んだ福田蘭童など、歴史に埋もれた天才たち15人が鮮やかに蘇る。

登録情報

  • 文庫: 240ページ
  • 出版社: 集英社 (2008/9/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087463524
  • ISBN-13: 978-4087463521
  • 発売日: 2008/9/19
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By 東の風 トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 その道の傑物、達人と比べて、知名度では劣るけれど、彼らに劣らぬ情熱を注ぎ、個性的な生き方を貫いた人たち。そんな隠れた異才、十五人の人生を、印象的なエピソードを中心に綴った人物評伝コラム集です。

 本文庫に取り上げられた十五人は、次のとおり。  ■大上宇市(おおうえ ういち)・・・・もうひとりの熊楠  ■島 成園(しま せいえん)・・・・松園のライバル  ■モラエス・・・・ハーンにならない  ■中谷巳次郎(なかや みじろう)・・・・無口な魯山人  ■西川義方(にしかわ よしかた)・・・・天皇のおそばで  ■高頭 式(たかとう しょく)・・・・先ズ照ラス最高ノ山  ■秦 豊吉(はた とよきち)・・・・鴎外の双曲線  ■魚谷常吉(うおたに つねきち)・・・・包丁とペンと  ■篁 牛人(たかむら ぎゅうじん)・・・・志功を見返す  ■尾形亀之助(おがた かめのすけ)・・・・賢治の隣人  ■福田蘭童(ふくだ らんどう)・・・・尺八と釣り竿  ■小野忠重(おの ただしげ)・・・・版の人  ■中尾佐助(なかお さすけ)・・・・種から胃袋まで  ■早川良一郎(はやかわ りょういちろう)・・・・けむりのゆくえ  ■橋爪四郎(はしづめ しろう)・・・・もうひとりのトビウオ

 なかでも、明治31年に来日、神戸から徳島へと移り住んだポルトガル人・ヴェンセスラオ・デ・モラエスの人となりが魅力的でしたね。彼が、徳島は伊賀町の田舎の通りを歩く自分自身をコミカルに描いた文章が、不思議な優しさをたたえて輝いていました。

 ひとつ残念に思ったのは、その人物にまつわる写真や図版の掲載が少なかったこと。彼ら異才たちの風貌を今に伝える写真を見てみたい、そんな気持ちが強くしたものですから。
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形式:単行本
二流というんでも、B級というんでもない。
一列目と同等、あるいは、それ以上の才能がありながら「もともと世評といったことへのこだわりから遠い人たち」(あとがきより)の淡々人生。「自分探し」とか「本当の自分」とか、自分への執着いっぱいの人が多いように思える昨今、清々しい気持ちになった。

モラエスの「日本語論」は“目から鱗”もの。全文を読みたい。

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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 「もうひとりの熊楠」とラベルの貼られた大上宇市は揖保郡新宮町の生まれ。池内紀は私と同じ姫路の生まれだから、播磨の同郷人。こんな菌類研究家・博物学者が郷土にいたとは知らなかった。地味だけれども興の尽きない十六人の「二列目の人生」(二流の人生ではない)は、最近、白洲正子の著書で知った「きまぐれ美術館」の洲之内徹や、かつて愛読した『分類の発想』の中尾佐助まで入っていた。「埋もれていることの不当さを申し立て、再評価を力説するといったことは考えていなかった」。この姿勢が、地味だけれども味わいの深い本を世に送り出した。
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