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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
古き良き時代の冒険友情小説。,
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レビュー対象商品: 二人で泥棒を―ラッフルズとバニー (論創海外ミステリ) (単行本)
怪盗ルパンより9年早く発表された‘泥棒紳士’の先駆者ラッフルズと相棒バニーの活躍をまとめた記念すべき第一短編集。日本での知名度は低いですが英国での人気は高く、あのホームズ探偵談に7年遅れて雑誌連載されました。ホームズ物語にワトソン医師・レストレイド警部という名脇役がいるように、ラッフルズには友人で相棒のバニー・敵役マッケンジー警部がいます。ホームズの成功にあやかろうと書かれた所為で随所に影響が見られますが、推理よりはサスペンスと男同士の友情物語としての味わいがシリーズの読ませ所でしょう。賭博にはまって莫大な借金を負ったバニーにラッフルズが泥棒という方法で助けを施す。スリルと冒険を求めるラッフルズに対し良心の呵責に駆られるバニーだったが、次第に泥棒だが何処か憎めないラッフルズの人間的魅力に引き摺られてチームを組む決心をします。本作のラストで船旅で盗みを敢行したラッフルズは、宿敵マッケンジー警部に追い詰められて、バニーを置いて船上から身を投げて逃亡します。 論創海外ミステリのシリーズは、推理小説として完全な出来では無くても、別の意味で魅力的な過去の作品群を紹介してくれて、古典の再評価の兆しに繋がる、とても良い時代が来たなと思わせてくれます。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ラッフルズの事件簿,
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レビュー対象商品: 二人で泥棒を―ラッフルズとバニー (論創海外ミステリ) (単行本)
この作品は大昔、あの創元推理文庫の「事件簿」のリストに載ったのに、訳出 されることなくお蔵入りになった作品です。 (くわしい方、間違ってたらゴメンナサイ!) ぼくは日影丈吉さんの探偵紹介本でラッフルズと 作者ホーナングの異色の経歴を知り、 クイーンのアンソロジーに入っていた 短編を読んでファンになり、その後ずうっと 古本屋を漁りましたが収穫はなく、 試しに都内で図書館にリクエストしたら 「国会図書館にも蔵書がありません」 との返答。 ああやっぱり、詳細はわかんないけど、 「ラッフルズの事件簿」は幻なんだなと あきらめていたらこの全短編シリーズの訳出!! いやあ、うれしかった!! 作者はあのコナン・ドイルの妹の夫。 厳格なドイルから 「犯罪者を主人公にするのはやめなさい」 と何度も苦言を呈されたそうです。 でも仲は良かったようで、それでもホーナングが 探偵小説の神様の忠告に耳を貸さないで書きつづったのが、 このシリーズなんだそうです。 あの頃の秀れた探偵小説のほとんどが持っている、 謎解きだけではない魅力、登場人物や事件の起こる 土地の雰囲気ふくめた、小説ぜんたいをつつむ魅力が あります。 最終回の展開は、現代ではぜったいありえない!! そこがまた、形式が整ってから型に沿って描かれた 小説じゃない、という感じで記憶に残るのです!!
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
味気ない,
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レビュー対象商品: 二人で泥棒を―ラッフルズとバニー (論創海外ミステリ) (単行本)
E. W. Hornungの『The Amateur Cracksman』(1899年)の翻訳。訳者は日本航空に長年勤めていたという人物。 怪盗紳士ラッフルズものの第一短編集。戦後のまとまった訳としては、初めてのもの。名前だけは知られていても、翻訳で読もうとしたら、まず不可能というのがラッフルズであった。それだけに、こうして日本で出版されたのはありがたい。訳文は、誤訳(というか、イギリス文化について分かってない箇所)が散見されるものの、だいたいは穏当で正確。 デビュー短篇、ラッフルズの最初の盗みなど、8編が収められている。しかし、思った以上に味気ない作品が多かった。まず、盗みが華麗でない。また、盗みを行う際に工夫がない。ストーリーにひねりがない。ご都合主義。登場人物の魅力もいまいち。 まあ、これまで訳されてこなかったのも仕方ないかなと思わされる一冊であった。 記念碑的作品ではあるが、読んで面白いものではない。
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