前著『田園に暮らす』の続編にあたるこの書は、
「あんなに軽蔑していた”地球の一部分の私有”を今、こうして自分がしているなんて」(p.10)
という「最後の決断」をして、終の棲家をご夫婦二人で作り上げた記録です。
前作も好きでしたが、さすがにエッセイスト(妻)とカメラマン(夫)の二人の本は、読んで楽しく見て楽しいです。田舎に引っ込んで家を自分たちでつくりあげていくといった類の本はいま本屋に溢れていますが、このご夫妻のセンスというか生きる感覚とでもいえるものは他ではあまり味わえなく、とても気に入っています。
一部写真がモノクロなのですが、多くのカラー写真の美しさに目が奪われあまり気になりません。
それにしてもいくら野原だとはいえ300坪(実際には500坪だそうです)300万円だったとは‥‥。