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二人が睦まじくいるためには
 
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二人が睦まじくいるためには [単行本]

吉野 弘
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

「二人が、そして人が睦まじくいるためには」という祈りにも似た願いを込めた詩集。詩人の意を超えて多くの人の口にのぼり心に届いた「祝婚歌」を始め全32篇を収録。

出版社からのコメント

新しく結ばれる二人へのはなむけとして書かれた「祝婚歌」(本書収録)は、結婚式の祝辞として述べられることが多く、新郎新婦のみならず列席者にも深い感銘を与え続けています。また結婚式の引き出物にも最適の一冊です。

登録情報

  • 単行本: 157ページ
  • 出版社: 童話屋 (2003/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4887470371
  • ISBN-13: 978-4887470378
  • 発売日: 2003/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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33 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 詩人のまっすぐで、あたたかな言葉が胸に染みる、とても素敵な詞華集です。, 2004/11/21
レビュー対象商品: 二人が睦まじくいるためには (単行本)
 タイトルの『二人が睦まじくいるためには』は、本書の冒頭に収められた「祝婚歌」の最初の一行からとられています。吉野弘さんの詩の花束から32編を選び、最後に、「祝婚歌」に寄せた茨木のり子さんの文章を載せて。それがポケットサイズの詞華集である本書です。
 吉野弘さんの誠実で真摯なお人柄やあたたかくて澄んだ眼差し、それが行間から立ち上ってくるような詩だなあと、久しぶりに読み返してあらためてそう感じました。

 満員電車の光景を描いて胸がぎゅっと締め付けられるような「夕焼け」もいいですし、英語を習い始めて間もない弘少年と父親との会話に切ない気持ちにさせられる「I was born」も印象に残ります。
 でも、何度読んでも「これはいいなあ。素敵な詩だなあ」と思うのは、冒頭の「祝婚歌」という一編。海原に朝の光がすっと射し、あたたかな光で満たされていくような、そんな味わいにしみじみとさせられる詩です。

 本書に収録されている詩のほかにも、吉野弘さんの詩、素敵な作品がまだまだあります。吉野弘さんの詩をもっと読んでみたくなった方には、花神社刊行の『花神ブックス2 吉野弘』を手にされることをオススメします。吉野さんが、谷川俊太郎さんや大岡信さんを始めとする「櫂」の仲間と同席した時の写真や、ふたりの娘さんや御夫人と写っているスナップ写真も見ることができますよ。

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27 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 二人が睦まじくいるためには, 2006/9/28
レビュー対象商品: 二人が睦まじくいるためには (単行本)
9月21日に愛する主人が42歳という若さで他界しました。

その葬儀の挨拶にて主人が愛してやまなかったこの詩を読ませていただいて挨拶にかえさせて頂きました。

その後、この詩が素晴らしかったとたくさんの方から申され、教えてほしいと言われました。この詩は付き合い始めた頃、主人からプレゼントされ 結婚式のビデオにて敬愛する恩師の奥様がご自身のお宅の縁側に座り、この詩を日向ぼっこをしながらゆっくりゆたかに読んで下さっていました。

「あー、このような詩の世界のご夫婦なのだろうなあ。素敵だなあ♪」と思ったものでした。

その時点で奥様はご主人を亡くされていたのですが・・・。今度は私が同じ立場で読ませていただくことになってしまいました(ただ年月は雲泥の差がありますが)。

お祝いの席でも葬儀の席でも 普遍的に心に入ってくる詩であると思います。
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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 人間は不完全な存在であるという思いから出発することの大切さ, 2004/7/19
By 
yukkiebeer - レビューをすべて見る
(殿堂入りNo1レビュアー)    (トップ50レビュアー)   
レビュー対象商品: 二人が睦まじくいるためには (単行本)
 Amazon.co.jpのおすすめ商品の一つとしてこの本が私に推奨されていたので、予備知識もほとんどないまま手にしてみたものです。作者名も何となく聞いたことがあるという程度でしたが、本書には私が中高生の頃に国語の教科書で目にして強く記憶に残った詩が二編も含まれていることに驚きました。

 一編は「夕焼け」という詩です。混み合った電車の中で二度も高齢者に席を譲った若い娘が三度目はとうとう席を譲ることなく、うつむいてしまう。夕焼けを目にすることもなくじっと座り続ける娘の姿を読んでいます。娘の心をちょっぴり理解しがたい思いをしながら読んだ記憶があります。

 今一編は「I was born」。日本語も英語も「生まれる」という受身形で表現されることに気づいた作者がそのことを父に語るという内容です。確かに人間は自らの意思を斟酌されることなく産み落とされるという受動的な存在なのだと思ったことをよく覚えています。

 しかしこの作品には、息子の言葉を聞いた父が、出産直後に亡くなった妻の話をするという続きがありました。高校時代にもこの続きを含めて読んだはずなのですが、「生まれる」という言葉が受身だという発見にばかり気を取られ、父が息子を諭すために用いた妻(息子の母)の挿話のことはすっかり失念していました。

 さて、表題ともなった「祝婚歌」ですが、これは実に味わい深い詩です。酸いも甘いも噛み分ける年齢に達した人生の先輩が、若い新郎新婦に贈る「仲睦まじくあるための秘訣」。

 「正しいことを言うときは/相手を傷つけやすいものだと/気付いているほうがいい」というのは意味深い言葉です。「人間も人生も完璧なものでは決してない」という思いから出発していて、その点が共感を呼ぶのでしょう。離婚調停に携わる弁護士がこの詩を当事者夫婦に見せて翻意を促すのに使うという挿話もとても興味深く読みました。

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