「あなたの20年後を想像してみてください」
有名人から、色んな属性の人まで、沢山の人に、上記の質問をし、答えを引き出していく。
質問に対する回答を集めて、再構築していくことで、日本の未来が見えてくる。
本書では、雇用、年金、地方、都市そして日本という切り口で、今後20年間で起こる可能性の高い現象を見通しています。
・就職氷河期に急増した非正規労働者120万人の内77万人が老後の生活保護が必要になる
・20年後、年金の受給開始年齢が68歳まで引き上げられる
・20年後、農業就業人口と漁業就業人口は、1/10に減少する(但し、支援する取り組みも始まっている)
・65歳以上の高齢者が過半数を占める集落7878のうち、423集落が今後10年以内に消滅する
・地方や大都市近郊のマンションの空室率が上昇しスラム化が進んでいる。一方で、防犯用ゲートを備えた富裕層向けの「ゲーテッドコミュニティー」が現れ始めている。20年後は、『住』の面で富裕層と貧困層の二極化が進んでいる。 など
また、
人口減少時代の経済成長力を確保するための『移民受け入れ』については、従来、日本人の排他的な国民性が課題だと考えられていました。つまり、外国人と一緒に住む覚悟さえあれば良い、と思っていましたが、実際は、移民を受け入れてきた欧州諸国の現状から、必ずしもメンタリーティーの問題ではなく、『移民受け入れ』による社会的コストを引き受けるという覚悟が必要になります。
ただ、
日本ほど急激な高齢化社会を迎えている国は欧米にはないので、我々は、来るべき20年後に向けて、自立と社会制度の変革の両方に主体的に取り組み、ソフトランディングを達成しないといけないと改めて考えさせられました。
本書は、そのきっかけを与えてくれます。