上場ベンチャー企業で上場廃止になった例30社について、
1、 粉飾等で上場廃止になった例
2、 不公正ファイナンスで上場廃止になった例
3、 上場規則違反等で上場廃止になった例
と3つのパターンに分類して纏めた労作である。
唯、全体のバランスを配慮してそれぞれの案件に均等にページを割いている分、網羅的になっているのが残念。
読んでいて疑問に感じるのは、一流の証券会社、監査法人それと証券取引所がいとも簡単に粉飾に騙されている不思議さである。
上記の分類の中から代表される事例について、専門家であるべき彼等が本当に騙されても仕方がなかったのか、そうではなく審査、監査の過程で何か問題がなかったのか、例えばPLだけではなくBSの推移とその中の明らかに異常と思われる勘定項目の推移等もう少し掘り下げて分析されているともっと示唆に富む本となったと思われる。
巻末の提言も示唆に富んだ物が多い。
個人的には、問題会社に関与した主幹事証券、監査法人、市場にある種の傾向が観られるように思われるので、一定の回数以上同様の不祥事に関与した場合の、罰則の適用があっても良いように思われる。