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事件 (新潮文庫)
 
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事件 (新潮文庫) [文庫]

大岡 昇平
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 599ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1980/08)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 410106508X
  • ISBN-13: 978-4101065083
  • 発売日: 1980/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
事件とは何か?
犯罪を犯したから事件になるのではない。
裁判で刑が確定した時に事件となるのである。
裁判の刑とは、真実なのか?
裁判とは公正なのだろうか?

神奈川県の小さな町で殺人事件が起こった。成人前の若い男性が起こした殺人事件である。この事件の真相は検察官と弁護士によって次第に明らかにされてゆく。この「裁判」を、読者は、傍聴人と同じ立場で、見守るのである。
圧倒的なリアリティーで描かれる「裁判」。
事件とは何か?罪とは、罰とは?さらに真実とは何か?公正とは何か?

社会を支える司法制度を我々にも分かりやすく、解き明かした傑作。
推理小説としても日本推理作家協会賞を得るなど第一級のエンターテイメントである。

時間があれば、是非に読んでほしい小説です。

このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
非常に面白い 2009/11/25
形式:文庫
ひとつの殺人事件を裁判を通して最初から最後まで書き表された作品です。
一つ一つの物事がかなり細かく語られ、少しうっとうしく感じるときもあったが、
最終的にはそれだからこそこの作品がすばらしく仕上がってるのだと感じた。
被告人弁護士が巧みな証人尋問で次々に新証言を得るところも小気味よく面白い。
自分が抱いていた先入観がどんどんひっくり返されていくのも快感。
小説を読んでいるのに、現実に証人たちの表情を見ているような鮮やかな表現力に、
ときどきハッと息を呑むような場面もあった。
それでもどれだけ証拠を積み上げても真実というのは・・・と
複雑な心境になり読後も考えさせられる作品だった。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
神奈川県の田舎町で起きた19歳の少年による恋人の姉殺害事件での、事件発生から少年の殺意の有無をめぐる裁判とその判決に至るまでの過程を、フィクションとは思えないような抑制の効いた、圧倒的なリアリズムで描いています。
つまりは殺人か傷害致死かを争うだけの話なので、裁判小説と言ってもそのプロセスでの“意外性”は限定的で、ペリー・メイスンのようなミステリーとはまったく趣を異にします。しかし、一般にはあまり知られていない裁判の進行模様が、個性的な登場人物のおかげもあり面白く読めます。そして最終章でこれほどウ~ンと唸らされる小説というのも少ないのです。そのウ~ンは、ミステリーとしてのウ~ンとは別物です。「事件」とは何かを考えさせられるのです。
一般に殺意を裏付けるものは“動機”と“状況”なのですが、大岡昇平とこの小説を執筆した際のアドバイザーの1人だった当事俊英の弁護士・大野正男氏(後に最高裁判事)との対談『フィクションとしての裁判』を読み、大岡が執筆の途中で主人公と被害者の関係に重要な修正を加えたことを知り、それがラストのウ~ンにも繋がるのかなと思いました。最初からミエミエなら、ここまで唸らない。タイトルが『事件』のテーマを暗示しているとも言えるこの対談集は、残念ながら絶版中ですが、司法制度改革に関連する話題もとり上げているので、文庫化してもらえればと思います。
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