この本はわかりやすい。
判断するのに全ての情報があるわけではないが、全体としての検討の一助になった。
もともと全員受けたほうがいいとする側も、この本もどちらも明確な根拠は難しいと思うがどちらもそれなりの根拠を載せている。
予防接種は、個々は受けないほうがいいと選択するのが合理的なものでも、
全員が受けないようになると却って自然感染率が上昇して、病気が流行してしまい
全体の死亡率が上昇するというジレンマを抱えている。いわゆる合成の誤謬。
全員が受けないほうがいいわけではない。が、個人としては受けないほうがいいものが含まれている。
そもそも受けたほうがいいという厚生労働省などは社会全体としての利益の視点に立ち、親は自分の子供という個の利益の視点に立っている。
親として予防接種を検討する場合に、厚生労働省側の社会全体の予防接種の必要性はあまり関係ない。
親としての問題は個々が受けたほうがいいかの判断なので、個人の判断資料として、この本に価値はあると思う。
個人が、予防接種を受けるかどうかは、
「自然感染率 × 自然感染時の重篤・死亡率」が「予防接種による重篤・死亡率」より大きいかどうか
で判断するのが合理的。
例えば、予防接種での重篤・死亡率が1/100万人に対して自然にかかる重篤・死亡率が1/10人でも、自然感染率が1/100万人であれば、
受けない場合のリスク1/1000万なので予防接種しないを選択することになる。
つまり、10人に1人は死んだり障害が残る怖い病気でも自然感染率が100万人に1人であれば、100万人に1人トラブルのある注射のほうが10倍危険になる。