亀井静香とその周辺、いわゆる抵抗勢力の活動と行動原理を探る。
基本的に本書は亀井を庶民の味方、小泉を悪役として描いているが、自体はそう単純ではないだろう。しかし大派閥の長だったにも拘らず新党に5人集めるのに四苦八苦したり、「おかあさん」を熱唱するCMのセンスといい彼の行動には小泉とは違い、お人よしでユーモラスな人間性が伺える。
また彼の政策についても詳しく書かれている。国民新党の政策は分野ごとに左右の幅が広く理解しづらいが、それは彼が学生や警察庁時代から左右の対立を越えた彼独自の国民保護の精神があったからである。
もしかすると自民党をはじき出された彼らにこそ古きよき保守性が生きているのかもしれない。