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乳と卵(らん) (文春文庫)
 
 

乳と卵(らん) (文春文庫) [文庫]

川上 未映子
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (96件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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第138回(平成19年度下半期) 芥川賞受賞

出版社 / 著者からの内容紹介

娘の緑子を連れて豊胸手術のために大阪から上京してきた姉の巻子を迎えるわたし。その三日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯! --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 133ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/9/3)
  • ISBN-10: 4167791013
  • ISBN-13: 978-4167791018
  • 発売日: 2010/9/3
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (96件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 30,408位 (本のベストセラーを見る)
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100 人中、78人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:単行本
この本を読んだだれもが、おそらくほとんどの人がまず感じるのは読みにくいということであり、最初の方のページでは助詞なのか単語の尾っぽなのか分別つかない「て」とか「は」に苦戦しながらも、せっかく身銭を叩いて買ったんだから、つまんないと思ったら片っ端から本を捨てるということのできる文学研究者のような身分では自分がないのだからということを思い返して、頑張って読み進めていったら、だんだん文章には慣れてきて、でもこの小説の空気感というか世界観っていうのは、この口語調に特化した関西弁の語りとは切っても切り離せない間柄であり、この語りでないと醸し出せないものもあるだろうなぁ、もしこれを標準語にして書いたら間違いなく死んでただろうなということも思えてきて、こういう関西弁を読めるリラシーを我々読者が身につけたのも、ひとえに関西のお笑い芸人がテレビに毎日映ってくれている今のような世の中のおかげだなぁということに気がついたら、改めて明石家さんまとかダウンタウンに感謝したくなってくるのだけれど、それとこの小説とは全然関係ないないと、もう一回集中力を高めて本文に集中すると、成熟したくない娘と、成熟したままでありたい母の、その二人の葛藤があって、思っていたよりおセンチな話であり、心温まる話であり、芥川賞というのも捨てたもんではないなぁと思い、小説をまねてレビューを書いてみたのだが全くうまくいかなかったのである。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
女が、「世間で言うところの女」にどうにも振り回される、という小説。

スナック勤めの年増の母親は、勤め先でどうにか客の目を引くために巨乳になろうと豊胸手術を受ける決心をし、毎日そのことばかり考えている。一方、思春期の娘は体の急激な変化に戸惑い嫌悪しながら、その受け入れなければならない「女」というものに、自分の母親の見苦しく間抜けな努力を重ねて、同時に母を憎み、完全に心を閉ざしている。

この作者の文体は自閉した念仏みたいなのが特徴で、読むうちに、独白か対話なのかもはや分からなくなることがあるが、それが度々ストレートな方々から不評を買うようだ。しかし、今回、登場人物らの各々の苦悩と孤独、どうにも繋がらないモドカシサ、ディスコミュニケーションというものを伝えることに関して、それはとても重要な役を果たしているようにみえる。

男以上に「らしさ」に振り回される女という存在について、男としても客観的になれる。そんな少ない機会を与えてくれる良い作品だった。女性作家の言うことは聞いておこう(笑)。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
前評判を全く知らずに読んだからでしょうか、私は読み終わった後、しばし読書の喜びにひたりました。
女性として生きることの苦しさと切なさ、その中に確固として存在する誇りを感じます。
悩みもがくすべての女性に幸あれ。
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