乳がんにならないために好ましいとされるライフスタイルを、食生活を中心に書き記した本です。乳がんに関する世界の統計的比較研究論文を「日本人女性にとっての有益性」という視点で著者が実際に読み、評価しなおし、内容をまとめ、客観的に紹介しています。故に、本文中に引用されているデータの全てに出典が明記されています。乳がんに限らず、このような切り口で書かれた実用書は他に見たことが無く、大変面白いと思いました。
この本は三章立てで、一章では著者独特の評価方法を、二章、三章で乳がんにならないためにあるいは再発を予防するために推奨される具体的な内容を著者の評価付きで紹介する構成になっています。
研究論文から引用されているとは言っても、専門知識が無くても十分に読み進めることができますし、医学実用書などをある程度読んだことのある人でも満足できるものになっています。
ここで推奨されている生活習慣や食生活は、その根拠がデータや数字で表され、多くが年齢や閉経前後、BMIなどの条件によっても書き分けられています。目標値はいずれも実現不可能な数字ではなく、特に今まで運動もせず、食事にも気を使ってこなかった人でも、明日から十分に取り入れられる数字です。また、特に摂取を推奨する栄養素などは、単に栄養素量を記述するだけに留まらず、それら栄養素を含む具体的な食品と量まで記されており、使いやすいです。