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乱反射 (朝日文庫)
 
 

乱反射 (朝日文庫) [文庫]

貫井徳郎
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (37件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

幼い命を死に追いやった、裁けぬ殺人とは? 街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、飼犬の糞を放置する定年退職者……小市民たちのエゴイズムが交錯した果てに、悲劇は起こる。残された新聞記者の父親が辿り着いた真相は、法では裁けない「罪」の連鎖だった! モラルなき現代を暴き出す、日本推理作家協会賞受賞作、待望の文庫化!

内容(「BOOK」データベースより)

地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖だった。決して法では裁けない「殺人」に、残された家族は沈黙するしかないのか?第63回日本推理作家協会賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 600ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/11/4)
  • ISBN-10: 4022646381
  • ISBN-13: 978-4022646385
  • 発売日: 2011/11/4
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (37件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 24,072位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By K
形式:単行本
日本推理作家協会の選考委員である北村薫さんが
「『乱反射』に与えないようなら、推理作家協会賞の意義はない」
とまで言わしめた選評に興味を持って手に取りました。

巻頭からいきなり、登場人物の殆どが犯人という種明かしがあります。
それがあったことで“事件”にたどり着くまでの、
長い長い導入の意味が理解できます。
各章につける数字は、マイナス44から始まり、
事件が起こってから改めて第1章となります。

それぞれの登場人物の“身勝手な都合”が、
幼い子供を死に追いやっていく過程が丁寧に描かれています。
個人的なエゴが、三人、四人と積み重なった時、
人為的な殺人に発展する恐ろしさ‥。作者はそこに目を向けたのですね。
子供を喪った親の心情描写は胸に迫ります。

<直木賞候補作> <日本推理作家協会賞>
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
市井の人々のちょっとしたモラルなき行為が、ドミノ倒しのように連鎖して、一人の幼児の死をもたらす。
本作品は、この現代のモラルの喪失をテーマとしたいのだろうし、ある程度それは成功している。
プロットの展開も、技巧が凝らされており、楽しめる。

しかし、悲劇に至らせるまでの著者の指し手の中で、もっとも鍵になる一手、そしてもっとも重要なドミノに、潔癖症という精神疾患を使っているところが、リアリティを失わせているように思う。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「大勢の人間が寄ってたかって無辜の幼児を殺した」と本文中に予告がありますが、この無辜の幼児同様に犯人もまた無辜の人々であって、無辜の犯人と無辜の被害者との間には、風が吹けば…的な遠い条件関係しかなく、法的因果関係はどこにもないわけで、その意味では、誰も責任を問われないのは、同語反復に過ぎず当たり前なのですが、それすらも、責任が善良な悪意なき市民によってリスクが意図的に分散化されてるような気がしてくるのが妙味。
たしかに、序文のアガサクリスティを引き合いに出しながらそれとはあまりに関係ない日常描写の部分はあまりに長く、その調子は最後までほぼ変わらず、サスペンスにしては冗長に過ぎるのかもしれない。
しかし、そういう観点ではなく、小野不由美が慟哭に対して使った「白い紙が落ちていくのを見ている感じでした。落下地点はあそこだろうな、と思いながら、息をつめて見守っている感じ」という表現はむしろこの作品についてこそ当てはまるようような気がしますし、そのように楽しむべきでしょう。
主人公は良識のある悲しむべき正当な権利を有する被害者でしたが、その主人公も少しずつ悪しき感情が頭をもたげてくるのが長編ならではの楽しみです。
序盤の布石にどこで気づくかは読者によりますが、気づいた時には絶叫せずにはいられない。
貫井キター!と(笑)。
ちなみに、いくつか読んでる人は、形式からしても愚行録を連想し、かつての読後感を思い出すかもしれませんが、ラストはリップサービスのような親切設定になってます。忌憚なく壮絶なのを書いてくれていいのに、なんて言ってみたり。

「あなた、晩節を汚しましたね」(33章より)
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投稿日: 15日前 投稿者: 凱晴
マナー違反は罪じゃなく、迷惑では?
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投稿日: 1か月前 投稿者: Mr.ワン
ミステリーではない貫井作品。これも好き。
言葉にするには難しいほどたわいない、人間のちょっとした心理描写が細かく深い貫井さんの小説にハマッています。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: しょこら
ある意味群像劇
登場人物がどこの誰だか2〜3回確認したけど、
各章が最終的にどう統合されていくのか楽しみだった。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ホワイト・ランド
先は読めるけど。。。
他の貫井作品に比べると割と展開を読みやすい、と思います。
そういう意味ではラストもあっけない感じすらあるくらい。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: driven
正しく生きるのは難しい。
日常の、ほんとにちょっとした、何気ない『悪』もしくは『魔』。誰にでも有り得る『闇』の連鎖。巡り巡って自分に還ってきたのでは…ということに驚愕し自分を責める姿に、ゾ... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: かりんあめ
面白いけど。。
主人公の息子が死に至るまでの壮大なピタゴラスイッチ。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: fujinoco
イマイチだと思います
犯罪とも呼べない、
誰だって一度はやったことがあるようなほんの
些細なマナー違反や自己満足の行為が積もり積もって、... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: リナ
真相の究明が慰謝
本書は無関係な人々のエゴイスティックな行動が積み重なって幼児を死に至らしめる悲劇を描くエンターテインメントである。第141回直木三十五賞の候補作となった。続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 林田力
面白い。
この作品はトリックを楽しむものではなく、人間ドラマを楽しむものだ。そこから人間の怖さ、脆さが滲みでていく。“一度だけなら……”と言いながらモラルの違反を犯す。誰も... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: jude
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