原作は日本推理小説界に残る大傑作。松田優作、沖雅也を初めとする豪華キャスト。
なのにこの出来……、凄すぎる。
どんな傑作もたちどころに駄作と化しめる、日本映画の底力には感服。
はっきり言って原作を読む前に映画を見たら人生の大喪失です。松田優作、沖雅也ファンでどうしても見たい人以外は見る価値なし。どうしても見たい人は、是非原作を読んだ上でお願いします。
あと、原作を読んでこれを見ると、日本映画の駄目っぷりが心底分かります(特に脚本)。
原作では犯人当ての難易度が相当高い作品なのに、映画では犯人が当たらないと知的水準を疑われるほど。なのに怖ろしい事に、犯人は全く変わっていません。
そこがこの映画の脚本の凄さと申しましょう。しょーもない事をつけたしているおかげで、見事なまでにぶち壊しにしてくれています。たぶんこの脚本家はこれの方が良いと思ったんでしょうねぇ。作者は読者をあっと言わせる為に、この脚本家が付け足したことをあえて省いているんだけど?
なるほど、こんな脚本家ばかりだから日本映画はくだらないのが多いのか、と合点がいった。
もう一度警告します。これをどうしても見たいなら止めませんが、必ず原作を読んでからにしてください。間違ってもこれを見て、原作を読もうとしてはなりません。