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著者はクウェートやサウジアラビアの日本大使館に勤務した経験を持つ、中東の専門家で、現代イスラムへの造詣が深い。本書はイスラム社会におびただしい数が存在する乞食について、現状、歴史を踏まえ、イスラムの特性から分析している。
イスラムの乞食は貧しいから、あるいは仕事が出来ないから乞食をしているわけではない。むしろ収入は普通に働くよりも多いくらいである。また、お金を得るために様々な技術を持っている。お金をもらっても横柄な態度を取る者も多い。日本人にはちょっと理解しがたい現象である。これはどう説明されるのか。
ここから、著者はイスラム社会の独特の世界へと踏み込んでいくのである。それはまさに異文化理解であり、その異質さにおおいに驚かされる。
自分の経験だけを武器に分析するような傾向があり、結論も予想どおりな点が残念。
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