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九段坂下クロニクル
 
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九段坂下クロニクル [コミック]

一色 登希彦 , 元町 夏央 , 朱戸 アオ , 大瑛 ユキオ
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 690 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

九段坂下に実在する「今川小路建築」にまつわる戦中~現在に至る4つの物語。地域密着かつ、時代の味わいを小品で見つめる短編集。

登録情報

  • コミック: 192ページ
  • 出版社: 小学館 (2009/11/30)
  • ISBN-10: 409188489X
  • ISBN-13: 978-4091884893
  • 発売日: 2009/11/30
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Y.O
形式:コミック
 東西線九段下駅から、古本屋街(神保町の交差点)方向に歩いて行くときに、今では場違いな不思議なビルがあることに気づいた方、結構、いるのではないでしょうか?
 このビルを舞台にした四つのオムニバスショートストリーのひとつ「此処へ」・・・兄の葬儀中に江戸川乱歩の「人間豹」を読む不思議な妖艶さをもつ女主人公、その女のさまざまな顔の表情をアップで、たたみかけるように描き戦時中の女と男の物語を展開していく筆には圧倒されました。
私は、表題「此処へ」は、“ここからはじまる”とのメッセージと受け取りました。この女主人公のその後を?どう描くのだろうか? この女主人公のキャラクターを今後どう展開していくのだろうか? 作者の次回作を期待します。
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形式:コミック
小学生〜高校生までを自分は千代田区の神田神保町で育ちました。小学生といえばプール、プールで伝染する病気といえば結膜炎です。結膜炎をもらった自分は神保町の眼科に通っていました。しかしこの眼科医院は、大手書店「書泉グランデ」の拡張とともになくなってしまいます。現在、書泉グランデの展望エレベータとなっている位置に眼科がありました。

それで自分は,九段下にある別の眼科に通い出しました。その眼科病院が入居していたのが、九段下ビルでした。九段下の俎橋のすぐそば、地名は神田神保町三丁目なのですが、九段下、と呼ぶ方がしっくりくる場所です。眼科があったのはその、古い古い雑居ビルの2階でした。古びたコンクリート造りの建物で、階段は低く、天井も低い。眼科医院の設備(赤外線ランプ)や道具(金属のお皿とかガラス棒とか)も決して新しいものではなく、建物とよく似合っていました。

でもそこが、今川小路共同建築と呼ばれた由緒ある建物、関東大震災後に建てられた震災対策を兼ねた日本で初めての鉄筋コンクリート造りの共同建築だったとは。恥ずかしながら、まったく知りませんでした。昭和2年(1927年)の竣工です。80年以上を経た建物なのでした。

本書を読んで驚きました。そしてあの懐かしい風景が甦ってきました。小学校の黄色い帽子と半ズボンの制服のままで眼科に立ち寄った日々。当時の靖国通りは都電が走っていました。上野公園の前にはトロリーバスも走っていました。それが1970年の万国博覧会を間近に控えた東京でした。

この異色のコミックスの企画は、著者の一人である一色登希彦氏(コミック版「日本沈没」の作者)が九段下ビルの一角を仕事場にしていた縁で始まったそうです。

九段下ビルという名前さえ知らなかったけれど。その建物の独特のたたずまいと雰囲気は今でも心に残っています。小学生のあの当時、眼科が九段下ビルに入っていなかったら。たぶん、こうして本書を手に取ることはなかったでしょう。

九段坂ビルのことを知ってみたい方。貴重な建築物がすぐに解体されてしまう(例えば、御茶ノ水の日立製作所本社ビルのように)ことを残念に思う方。由緒ある建築はできるだけ残すべきだと考える方。神田と九段に住んでいたり、育ったりした方。こういった方々にお薦めします。
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