余計な装飾は一切はずした文面。行間に漂う独特の雰囲気。相変わらずの木原節です。
話の内容がどこかで聞いたことある内容でも、この語り口からしかうまれない怖さがあります。
さすがです。
とはいえ、ネタがいまひとつかな〜という気がします。
「隣之怪」も毎年続いてたのがピタっと止まってしまいましたし。
この第四夜も、なんとかかき集めて出したのかな〜っていう気もします。
ネタ不足による息切れ感は否めません。
中山さんとの共著であった「新耳袋」では、第四夜は特別でした。
あの名作「山の牧場」を収録した類まれなる傑作です。
しかし「新耳袋」も無事第十夜まで刊行され、話題作にはつきもののエピゴーネンも多数うまれ、新ネタ収集はますます厳しい環境にあると思います。
第一夜から新耳袋が徐々に盛り上がっていった背景とはまた別です。
個人的には五つ星ですが、客観的な意見も考えて四つ星にしました。
もし初めて木原氏の文章にふれる方がいたら、この作品はおすすめしません。
ただし、怖い話は好きだけどあまり怖いのはちょっと、っていったらこの第四夜をおすすめするかもしれません。