「男の娘」ものとしては、おそらくもっとも有名であろう「おとボク」シリーズ。今まで手にとる機会は無かった自分でも題名を知っているくらいです。で、最近男の娘ものに手を出しまくってる流れで手にとったわけですが、面白かったです。原作やったこと無いですし、そこら辺の比較はできないですが、どうやら端折る部分は少なく、原作に沿っているようですね。千早の美しい容姿や高い能力、「完璧な異性」を演じるがゆえに隠し切れない違和感のようなものがよく表現されていたのではないかと思います。男であることがばれそうになる冷や冷や感やその対策、けどやっぱり「ばれるときはばれる」という描写もよかったです。最近は、ただの設定として「男の娘」を取り入れているように見えてしまう作品が多いだけになおさらでした。もっとも、「元祖」なのですから当然ですけど。
あとがきを見ると、続巻の予定はあるようです。どうやらゲームでは序盤あたりのようですし、続きが気になりますね。公式シナリオライターとイラストレーターの方が制作しているので、執筆者の捉えかたによる原作との「ずれ」が生じることも無さそうです。「文章が面白いか」ということはそれとは関係ないですが。原作ファンは手に取ってみるのもよいのではないでしょうか。